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新年度の生徒募集を開始します [募集について]
今年度は、受験が終わってからの体調不良で募集開始が遅れていたのですが、回復したため、チャレンンジ高校の受験生、及び小学生から中学三年生までの不登校、学力不振の生徒の募集を始めます。
ただし、今年は継続の科目指導の生徒が多いことと、チャレンジ高校の受験生がまだいないこともあって、出来ればチャレンジ高校の受験生を優先的に数名募集させていただきたいと考えています。
なお、定員を超えた場合は、他の先生を紹介させていただきます。(その場合は、チャレンンジ高校、小学生~高校生までの学力不振の生徒にも対応可能です)
また、今回より授業料を1時間につき500円アップさせていただき、チャレンンジ高校の受験生は2時間単位で1時間3000円、科目指導は4000円、家庭教師の場合はチャレンンジ高校の受験生は、やはり2時間単位で1時間4000円、科目指導は従来通り1時間5000円でお願いできればと思います。
※個別相談、進学相談についてはこれまでと同じで2時間、2000円です。
ただし、今年は継続の科目指導の生徒が多いことと、チャレンジ高校の受験生がまだいないこともあって、出来ればチャレンジ高校の受験生を優先的に数名募集させていただきたいと考えています。
なお、定員を超えた場合は、他の先生を紹介させていただきます。(その場合は、チャレンンジ高校、小学生~高校生までの学力不振の生徒にも対応可能です)
また、今回より授業料を1時間につき500円アップさせていただき、チャレンンジ高校の受験生は2時間単位で1時間3000円、科目指導は4000円、家庭教師の場合はチャレンンジ高校の受験生は、やはり2時間単位で1時間4000円、科目指導は従来通り1時間5000円でお願いできればと思います。
※個別相談、進学相談についてはこれまでと同じで2時間、2000円です。
希望 [生徒]
らくがき [生徒]

最近は、アンの仕事も忙しくなっていて、これまでに指導した生徒の様子を知りたいと思いながら、現在の生徒で手一杯の毎日で、なかなかこちらから連絡を取ることができずにいました。
そんな中、「2010年、チャレンジ高校受験を振り返って(3)」のA子ちゃんが1年ぶりに訪ねてきました。
人と顔を合わせるのが苦手で、一歩外に出ると顔が硬直してしまい、それを人に見られたくなくて、アンと出会った頃は常にマスクで顔を隠しているような女の子でした。
ところがA子ちゃんは、顔のことは顔のこととして、去年の10月からアルバイトを始めました。すんなりと決まったわけではなく、何度か面接試験に挑戦し、それで決まった仕事です。多いときには週5日、現在は日にちは減ったものの、その中華料理店での仕事は続いているそうです。大学に進学することも考えています。
高校1年の頃は、どうしていいかわからなくなるとアンに電話で相談してきたのですが、今では一人で解決出来るようになったといいます。
この4月からAちゃんは高校3年生です。
現在の自分の気持ちを、「らくがき」という形で残していきました。
真面目な文章を書くのは照れ臭いとのことで、この「らくがく」になったのですが、2年前の気を張りつめていた頃に比べると、かなり余裕が出てきて、ずいぶん成長したなと思いました。
2012年 チャレンジ高校受験を振り返って(3) [受験]
チャレンジ高校のA高校に合格したR子ちゃんは(「2012年度チャレンジ高校願書提出日に寄せて」の絵を描いてくれた女の子です)、私立中学に在籍している生徒で、中学1年の2学期から学校に通えなくなっているとのことでした。
募集を締め切った後の10月からの依頼だったのですが、それ以前の5月にも一度ご両親と一緒に相談に見えていたこともあり、ようやく通って来る気になったR子ちゃんの気持ちを大事にしたいと思い、引き受けることにしたのです。
作文や面接指導だけでなく科目も一緒にということだったので、A高校の学校説明会や文化祭が実施される前までは、志願申告書の作成は自己PR欄だけにとどめ、中1からの英語を中心に勉強しました。
アンも経験を積んできたせいか、その生徒に少し接しただけで、チャレンジ高校に合格しそうな生徒か、無理かもしれないと思う生徒がわかるようになってきていたのですが、R子ちゃんは合格する生徒だと思いました。
見るからに真面目で素直でやさしい感じのする女の子で、R子ちゃんが志望するA高校にはぴったりな生徒に思えたからです。さらに学習意欲や根性もありそうだし、考える力や理解力もあり、記憶力もいいので、A高校がほしい生徒だと思いました。このタイプの生徒は指導する側にとっても手のかからない楽な生徒と言えます。事実、深刻な学力不振の生徒が数か月から1年かかって出来るようになる内容を、R子ちゃんは2、3週間でマスターしてしまいました。
けれど、これは学習面に限ってみただけのことで、精神面となると簡単には進みませんでした。いつも一緒について来られたお母さんによると、アンにはかなり気を許していて、人前では描かないという好きな絵も、授業の合間に自分から進んで描くほどだったのですが、不安なこわばった表情で現れることもしばしばでした。話してうちに表情も柔らかくなり、笑顔も出てきて元気になるのですが、それも自宅に帰ると、逆戻りしてしまうという繰り返しでした。
これはR子ちゃんに限らず、女の子にはよくあることで、ああでもない、こうでもないと、頭の中でマイナスのことばかり考えてしまうからです。
また、R子ちゃんがしばしば口にする「先生のことが好き」という言葉にも違和感を覚えていました。
11月からは本格的に志願申告書の作成にとりかかりました。これはR子ちゃんにとってはつらく苦しい作業でした。特に、「入学を希望する理由」の欄では、思い出すだけでも苦しくなってしまう過去を振り返り、未来の高校へとつなげていかなければならならなかったからです。それでも自身の内面を見つめてもらいながら、自分の気持ちに一番合った言葉を考えてもらいました。
その過程で、友達ばかりが悪いのではなく、友達に嫌われたくなくて、周囲に気を使って自分を装っていたから、心がパンクしてしまったのだという自分側の問題にも気づくようになりました。
そして、ありのままの自分でも受け入れられるということを、アンとの関係を通して学んでいったようです。
12月の下旬になって、R子ちゃんに、一つの提案をしました。
「いつもお母さんと一緒で、一人で来たことはなかったから、途中まででもいいから一人で来る練習をしてみない」と言ったのです。
週に一度、1時間半かかる距離をほとんど休みなく通って来ていたR子ちゃんでしたが、1人でアンの所まで来られなければ、高校に合格しても通えるようにはならないと思ったからです。
合格したら毎日高校に通うこと、それがR子ちゃんの課題だと思いました。
ところが、これはR子ちゃんにとっては厳しすぎる提案でした。そのことは夜になってかかってきたお母さんからの電話で改めて思い知らされました。見かけはかなり回復したように見えても、R子ちゃんの心は不安でいっぱいで、まだまだ回復していなかったのです。
けれど、「R子ちゃんはそこまで成長していると思うし、R子ちゃんを信じているから私も言ったんです」というアンの言葉を、お母さんもそのままR子ちゃんに伝えてくれて、彼女は途中の駅から一人で来る決心をしました。
約束の時間より30分以上遅れて着いたR子ちゃんを最寄りの駅で待っている間は、アンも不安でたまりませんでしたが、改札口に現れた彼女を見て、どれだけ心細い思いを抱えて頑張ったかは容易に想像出来きたので、胸がいっぱいになりました。R子ちゃんは成し遂げた喜びを、心と体を弾ませながら表していました。
「私、よくやった!」は、R子ちゃんが初めて一人で家庭塾まで来た日に、ノートに彼女が書いた言葉です。
頭であれこれ考えていても何一つ変わることはなく、行動を積み重ねていくことで道が開けていくと信じているアンは、様子を見ながら生徒の背中を押すようにししています。
この日を境に、R子ちゃんは少しずつ変わっていきました。
アンのことをことさらに好きだと言わなくなったし、「おやつタイム」に出していたあんが入った和菓子も、「本当は好きではない」とはっきり言うようにもなったのです。
そして、前は自分のことが好きではなかったけれど、少し好きになって自信がもてるようになったとも言っていました。
1月になると、家庭塾に来ているほうがR子ちゃんの精神が安定するというご家庭の判断もあって、週に2日、多い時には週3日通って来ていました。R子ちゃんが成長したために部分的に書き直すことになった志願報告書の作成、さらに作文と面接の練習も加わったのですが、本当によく頑張りました。特に、面接の練習では意識的に厳しい質問をぶつけたので、R子ちゃんにはきつかったと思いますが、次第にそれにも耐えられるようになって、しっかりと答えられるようになっていきました。まだまだ人が苦手なR子ちゃんにとっては、面接こそ乗り越えなければならない大きな壁だったのです。
2日目の面接試験が終わった日、「先生だめだった」というメールを送って来たR子ちゃんでしたが、希望通りA高校の2部に合格しました。
R子ちゃんの頑張りも、そして殆ど一緒について来られて側面からR子ちゃんを支え続けたお母さんの苦労も実を結びました。お父さんも時には一緒に見えて、自宅では作文や面接の練習に大きく貢献していました。
いつもR子ちゃんの気持ちに沿って、考えたり行動したりする本当にステキなご両親だったと思います。
合格はしましたがこれからがスタートです。R子ちゃんは引き続き家庭塾に通って来ることになりました。お父さん、お母さん以外にも、アンが傍らで応援していることを忘れないで、高校に入学してからも自分が好きなR子ちゃんでいてほしいと思います。
今年のチャレンジ高校の受験を総合的に振り返ってみると、例年とは異なり、お母さんだけでなく、お父さんも含めて積極的に受験に関わって、アンはコーチ役だったように思います。それぞれの役割がうまく機能してよい結果を出せたともいえます。
けれど、それはそれとして、高校に入学したら、生徒には少しずつでも自分の足で立っていってほしいと思っています。
ところで、二人の先生にお願いした生徒3人もそれぞれ希望するチャレンジ高校に合格しました。これまでチャレンンジ高校の受験生に関わって来て、他の先生にお願いしたのは初めてでしたが、慣れないなかで真摯に指導されて、よい結果を出していただいて、アンにとっても二重の喜びになりました。
募集を締め切った後の10月からの依頼だったのですが、それ以前の5月にも一度ご両親と一緒に相談に見えていたこともあり、ようやく通って来る気になったR子ちゃんの気持ちを大事にしたいと思い、引き受けることにしたのです。
作文や面接指導だけでなく科目も一緒にということだったので、A高校の学校説明会や文化祭が実施される前までは、志願申告書の作成は自己PR欄だけにとどめ、中1からの英語を中心に勉強しました。
アンも経験を積んできたせいか、その生徒に少し接しただけで、チャレンジ高校に合格しそうな生徒か、無理かもしれないと思う生徒がわかるようになってきていたのですが、R子ちゃんは合格する生徒だと思いました。
見るからに真面目で素直でやさしい感じのする女の子で、R子ちゃんが志望するA高校にはぴったりな生徒に思えたからです。さらに学習意欲や根性もありそうだし、考える力や理解力もあり、記憶力もいいので、A高校がほしい生徒だと思いました。このタイプの生徒は指導する側にとっても手のかからない楽な生徒と言えます。事実、深刻な学力不振の生徒が数か月から1年かかって出来るようになる内容を、R子ちゃんは2、3週間でマスターしてしまいました。
けれど、これは学習面に限ってみただけのことで、精神面となると簡単には進みませんでした。いつも一緒について来られたお母さんによると、アンにはかなり気を許していて、人前では描かないという好きな絵も、授業の合間に自分から進んで描くほどだったのですが、不安なこわばった表情で現れることもしばしばでした。話してうちに表情も柔らかくなり、笑顔も出てきて元気になるのですが、それも自宅に帰ると、逆戻りしてしまうという繰り返しでした。
これはR子ちゃんに限らず、女の子にはよくあることで、ああでもない、こうでもないと、頭の中でマイナスのことばかり考えてしまうからです。
また、R子ちゃんがしばしば口にする「先生のことが好き」という言葉にも違和感を覚えていました。
11月からは本格的に志願申告書の作成にとりかかりました。これはR子ちゃんにとってはつらく苦しい作業でした。特に、「入学を希望する理由」の欄では、思い出すだけでも苦しくなってしまう過去を振り返り、未来の高校へとつなげていかなければならならなかったからです。それでも自身の内面を見つめてもらいながら、自分の気持ちに一番合った言葉を考えてもらいました。
その過程で、友達ばかりが悪いのではなく、友達に嫌われたくなくて、周囲に気を使って自分を装っていたから、心がパンクしてしまったのだという自分側の問題にも気づくようになりました。
そして、ありのままの自分でも受け入れられるということを、アンとの関係を通して学んでいったようです。
12月の下旬になって、R子ちゃんに、一つの提案をしました。
「いつもお母さんと一緒で、一人で来たことはなかったから、途中まででもいいから一人で来る練習をしてみない」と言ったのです。
週に一度、1時間半かかる距離をほとんど休みなく通って来ていたR子ちゃんでしたが、1人でアンの所まで来られなければ、高校に合格しても通えるようにはならないと思ったからです。
合格したら毎日高校に通うこと、それがR子ちゃんの課題だと思いました。
ところが、これはR子ちゃんにとっては厳しすぎる提案でした。そのことは夜になってかかってきたお母さんからの電話で改めて思い知らされました。見かけはかなり回復したように見えても、R子ちゃんの心は不安でいっぱいで、まだまだ回復していなかったのです。
けれど、「R子ちゃんはそこまで成長していると思うし、R子ちゃんを信じているから私も言ったんです」というアンの言葉を、お母さんもそのままR子ちゃんに伝えてくれて、彼女は途中の駅から一人で来る決心をしました。
約束の時間より30分以上遅れて着いたR子ちゃんを最寄りの駅で待っている間は、アンも不安でたまりませんでしたが、改札口に現れた彼女を見て、どれだけ心細い思いを抱えて頑張ったかは容易に想像出来きたので、胸がいっぱいになりました。R子ちゃんは成し遂げた喜びを、心と体を弾ませながら表していました。
「私、よくやった!」は、R子ちゃんが初めて一人で家庭塾まで来た日に、ノートに彼女が書いた言葉です。
頭であれこれ考えていても何一つ変わることはなく、行動を積み重ねていくことで道が開けていくと信じているアンは、様子を見ながら生徒の背中を押すようにししています。
この日を境に、R子ちゃんは少しずつ変わっていきました。
アンのことをことさらに好きだと言わなくなったし、「おやつタイム」に出していたあんが入った和菓子も、「本当は好きではない」とはっきり言うようにもなったのです。
そして、前は自分のことが好きではなかったけれど、少し好きになって自信がもてるようになったとも言っていました。
1月になると、家庭塾に来ているほうがR子ちゃんの精神が安定するというご家庭の判断もあって、週に2日、多い時には週3日通って来ていました。R子ちゃんが成長したために部分的に書き直すことになった志願報告書の作成、さらに作文と面接の練習も加わったのですが、本当によく頑張りました。特に、面接の練習では意識的に厳しい質問をぶつけたので、R子ちゃんにはきつかったと思いますが、次第にそれにも耐えられるようになって、しっかりと答えられるようになっていきました。まだまだ人が苦手なR子ちゃんにとっては、面接こそ乗り越えなければならない大きな壁だったのです。
2日目の面接試験が終わった日、「先生だめだった」というメールを送って来たR子ちゃんでしたが、希望通りA高校の2部に合格しました。
R子ちゃんの頑張りも、そして殆ど一緒について来られて側面からR子ちゃんを支え続けたお母さんの苦労も実を結びました。お父さんも時には一緒に見えて、自宅では作文や面接の練習に大きく貢献していました。
いつもR子ちゃんの気持ちに沿って、考えたり行動したりする本当にステキなご両親だったと思います。
合格はしましたがこれからがスタートです。R子ちゃんは引き続き家庭塾に通って来ることになりました。お父さん、お母さん以外にも、アンが傍らで応援していることを忘れないで、高校に入学してからも自分が好きなR子ちゃんでいてほしいと思います。
今年のチャレンジ高校の受験を総合的に振り返ってみると、例年とは異なり、お母さんだけでなく、お父さんも含めて積極的に受験に関わって、アンはコーチ役だったように思います。それぞれの役割がうまく機能してよい結果を出せたともいえます。
けれど、それはそれとして、高校に入学したら、生徒には少しずつでも自分の足で立っていってほしいと思っています。
ところで、二人の先生にお願いした生徒3人もそれぞれ希望するチャレンジ高校に合格しました。これまでチャレンンジ高校の受験生に関わって来て、他の先生にお願いしたのは初めてでしたが、慣れないなかで真摯に指導されて、よい結果を出していただいて、アンにとっても二重の喜びになりました。
2012年 チャレンジ高校受験を振り返って(2) [受験]
チャレンジ高校のB高校に合格したJ君も、R子ちゃんと同じく10月からの指導でした。
やはり募集を締め切った後の依頼だったのですが、依頼の電話をかけてこられたお母さんの熱心さにつられて、ついつい引き受けてしまったというのが本当のところです。
J君は某国立大学の附属中学に通っていた男の子で、学校のレベルが高くて授業についていけないとのことでした。お母さんも試験前になるとつきっきりで勉強を見たり、塾や家庭教師の世話にもなっていたそうですが、成績は芳しくかったようです。
そんなJ君にチャレンジ高校の存在を教えてくれたのは担任の先生だったといいます。チャレンジ高校のことをよく知らなかったお母さんは、最初、抵抗感を持ったようですが、何校か回って、B高校を見学してすっかり気に入ってしまったと言います。
J君自身もB高校以外の高校には行きたくないと言い切るほどの気に入りようでした。
行きたい高校はB高校と決まったものの、どうしたらチャレンジ高校に合格できるかが全くわからず、やっと探し当てたのが「家庭塾」だったと言います。
見つけたからには通わせたいというお母さんの気持ちが強く伝わって来て、日曜日の午後を授業に当てることにしました。
J君は見るからに丈夫そうな大きくがっしりした体格でしたが、童顔で幼い感じのする男の子でした。ご両親と一緒に玄関に入って来るなり、小さな我が家を見まわして、「えっ、ここが塾!普通の家じゃない。そうならそうと最初から言ってよ」と、正直な言葉を口にしました。
その後に取ったJ君の行動も、今なお印象に残っています。ずかずかと台所まで進み、冷蔵庫を断りもなく開けて、自分が持って来た飲み物を入れたのです。
礼儀を欠いた、よく言えばフレンドリーな物言いと態度は、その後、受験直前まで続きました。
アンも注意はしたのですが、その度ごとに「先生には最初から慣れ親しんでいるから」と言って、一向に改める様子はありませんでした。
それは大目に見るとしても、授業中の態度もよくありませんでした。
作文を習いに来たのに、志願申告書をやるのはおかしいと文句を言ったり、書き方の説明をすると説明の仕方が気に入らないと言って怒ったりしていたからです。
自分の言いたいことだけを主張して、人の言葉は面倒臭がって聞かないという態度でした。最初のうちは一緒に見えていたお母さんも、同じ理由からJ君には折りあるごとに注意していました。
確かにJ君の態度と物言いは問題で、アンも決して好ましいとは思っていたわけではないのですが、頭ごなしに叱ることはしないで様子を見ながらやっていくことにしました。
体は大きくても、J君が物の道理がわかるほどには成長していないと思ったのと、B高校に行きたい気持ちと、実際のやる気に大きなギャップがあって、時期が来るまで待つしかないと思ったからです。
アンが予想した通り、J君の指導はその後も一筋縄ではいきませんでした。アンの説明の仕方が悪いと言っては文句を言い、自分一人で書くというので放っておくと書けないことにイライラし、活火山のように噴火することもしばしばでした。
自分の感情が抑えられずに、怒りに任せてものすごい剣幕で、机をバンバン叩いたこともありました。メチャメチャとしか言いようがなく、注意しても始まらないので、「こうやって机を叩くと、気分がすっきりするのね。私もやってみよう」と言って、アンも負けずに机を叩いたりもしたこともありました。すると何故だか、J君の気持ちも静まっていきました。
J君はいつもアンには憎まれ口を聞いていましたが、本来はやさしくて真面目な性格で、反発はするけれど納得すれば素直に改めるし、何よりも真っ直ぐなところをアンは可愛く思っていました。
他のところで作文も習っていて(すぐにやめましたが)、読ませてもらった作文には彼のやさしさや性格の良さが表れていて、アンも感動してしまうほどでした。
通っていた附属中学でも、担任の先生にはずいぶんと可愛がられていたようです。
折りに触れてJ君を叱っていたお母さんも、「とにかく、Jのことはかわいくてたまらない」と口癖のように言っていました。
12月になると、週に2回通って来るようになりました。この時は、お母さんの意向をJ君も比較的、素直に受け入れたようです。アンはというと、その日にちを確保するために、趣味で通っていた英語の個人レッスンを休んで、それに当てることにしました。
チャレンジ高校の作文は、殆どの高校が毎年、似たような問題を出すのですが、B高校はどんな課題文が出るのかわからないうえに、人気もあり競争率も高かったので、それに見合う実力をつけておくことが必要と判断したからです。
また、アンの思い込みかもしれませんが、チャレンジ高校は学力不振のほうが不登校の生徒より受かりにくい傾向があると思っていました。
不登校の生徒は気持ちが元気になれば学習面も進んでいくけれど、勉強が苦手で内申点が取れない学力不振の生徒を大勢入学させたら、学校側が立ち行かなくなるので、敬遠するのではないかと想像していたからです。
B高校に合格し、高校に入学してからもやっていける力をつけるためにB君に必要なことは、礼儀を身につけることと、たとえやりたくない勉強であっても、やるべき事はやるという根性と忍耐力をつけてもらうことだと思いました。
そのために、不登校ではないJ君がB高校に行くのは、勉強が出来ないからだということを突きつけて自覚してもらうようにしました。(B高校に行きたい一番の理由は、学校の雰囲気がよかったということだったのですが)
J君は「先生は、僕を傷つけることを言う」と最初は怒っていましたが、敢えてアンが憎まれ役を買って出ていることは伝わっていたようで、自分の長所だけでなく、弱点を見詰められるようになったことで、B高校でチャレンジするという気概が出てきたように感じられました。
1月になってからは作文の宿題も出すようにしていたのですが、少しずつポイントをおさえた作文が書けるようになり、合格の可能性が見えてきました。
感情が激して怒ってしまった後でも、自分を振り返って反省の言葉を口にするようになりました。
作文や面接の練習をする時でも、すぐに忘れてしまうからと、自分から進んでメモを取るようにもなっていました。
集中力も、忍耐力も当初とは比較できないほどついてきました。
また、この頃になると、アンにも自然に敬語を使うようになって、アンの方が慣れずに照れくさく感じたこともあったほどです。
目に見える成長ぶりには、心打たれるものがありました。
それでも、気になることが残っていました。
それは面接に対してでした。チャレンジ高校の合格を作用するのは面接だとわかっていたし、十分練習はしていたものの、慣れ親しんでいるというアンでは、対処しきれない部分があると思ったからです。
そこで、元中学教師で、知り合いの家庭教師のT先生に何度か面接をお願いすることにしました。
J君のお母さんは本当に素直な方で、アンの提案を即座に受け入れてくださいました。
J君のことが心配なお母さんは、それまでにも度々電話をかけてこられましたが、アンの苦言に対しても、いつも素直に耳を傾けてくださって、お母さんの性格の良さをJ君はそのまま引き継いでいると思いました。
J君は厳しい倍率を突破して、希望通りB高校の1部に合格しました。
持てる力を十二分に発揮したと思います。また、土壇場になってT先生に面接をお願いしたことも正解だったと思っています。
余談になりますが、前期で不合格になり、後期で合格したK君のことを、一足先に合格したJ君もR子ちゃんも自分のことのように喜んでくれました。
K君、J君、R子ちゃんはそれぞれ別の日に家庭塾に通って来ていたのですが、みんな一緒に集まって面接の練習をするのもそれぞれの役に立つと思い、一同集まったことがありました。
その折りには、お母さんたちも一緒に見えていたのですが、それぞれがチャレンジ高校を受験するといよしみから話が弾み、顔見知りになったという経緯がありました。
そして、K君の合格が決まってから間もなくのこと、J君のお母さんが、アンと面接を手伝ってくれたT先生、それとK君親子を自宅に招待してくださいました。(R子ちゃんにも声をかけてくださったのですが、気後れして辞退したという経緯がありました)
J君のお母さんが作ってくださった沢山のおいしい料理、それにお酒も入って、時間も経つのも忘れるほど楽しいひとときを過ごさせていただきました。
J君のお母さん、改めてありがとうございました。
2012年 チャレンジ高校受験を振り返って(1) [受験]
今年のチャレンジ高校の受験生は、アンが直接に指導した生徒が3人、他の先生にお願いし、少しだけ関わった生徒が3人で、受験校は大江戸高校、稔ヶ丘高校、六本木高校でした。男子生徒4人、女子生徒2人で、家庭塾としては男子の方が多かったのですが、東京都教育委員会のチャレンジ高校合格者の資料を見ると、例年と変わらず、女子生徒の方がはるかに合格率は高く、六本木高校では特にその傾向が顕著に表れていました。
平成24年度東京都立高校入学者選抜状況(チャレンジスクール)
六本木高校 男23名 女90名 計113名
大江戸高校 男50名 女65名 計115名
世田谷泉高校 男68名 女72名 計140名
稔ヶ丘高校 男76名 女90名 計166名
桐ヶ丘高校 男39名 女75名 計114名
さて、毎年のことですが、チャレンンジ高校を受験する生徒は受験を通して大きく成長し、それぞれのドラマが繰り広げられるわけなのですが、今年もまた生徒や保護者の了承を得て記事にさせていただきました。
チャレンジ高校のA高校に合格したK君がお母さんと一緒に家庭塾に見えたのは8月下旬のことでした。
その後の9月は隔週で、10月からは毎週通って来るようになりました。
K君は特別支援学級に在籍していて、お母さんによると「うちの学級からこれまでにチャレンジ高校に合格した生徒はいないし、どうなるかはわからないけれど、受けられるところまでいけばいいと思って」とのことでした。
K君はアンが感心するほどの頑張り屋で、学校の勉強や公文なども小学校の頃からやっていて、英検や漢検でも素晴らしい結果を出していました。性格も穏やかでやさしく、そのピュアな心に触れると、気持ちが癒されていく気がしました。
そんなK君が特別支援学級にいる理由は、言葉の問題だったといいます。
幼い頃は耳に入ってくる言葉の意味が外国語のように聞こえてわからず、話そうとしても言葉が頭に浮かんでこなかったといいます。現在ではその問題はかなり改善されてきているようですが、聞くことも話すことも苦手ということに変わりはないようでした。
K君とは反対側の生徒は、これまで何人か見てきました。聞くこと、話すことは問題ないけれど、書いて覚えることや、記憶することが極端に苦手な生徒です。最近、「ディスレクシア」についての本を読みましたが、書くという作業は、書きたいことを音で考え、その音に当てはまる文字を探して、その文字を書くように脳から腕や指先に運動の指令を出して、形にしていくという、相当に複雑な作業のようです。
これをほとんどの人は無意識的にやっているわけですが、「ディスレクシア」の人にとっては大変な困難を伴うというのです。
いずれの場合も、知的な遅れはないといっても、当人にとってみればかなりのハンデイで、とりわけ、そのハンデイが無視されがちな学校では、先生や友達にも理解されずにつらい思いをすることはよくあります。
特別支援学級に偏見を持つ人もいるかと思いますが、K君はむしろそこで伸び伸びと、自分のペースに合わせた勉強が出来て、能力が発揮できたのだと思います。
(ただ、K君の学区の特別支援学級は教育的にも水準が高かったようで、これを同じタイプの生徒に当てはめることは出来ないかもしれません)
引き受けてはみたものの、K君タイプの生徒はアンも初めての経験で、全く自信がありませんでした。
これまで家庭塾に見える生徒や保護者に対して、アンは、「絶対、合格させます」とか「任せてください」という言葉は一度も使ったことがないのですが、それでも試験までには何とかなると思っていました。
ところが何か質問しても的外れな言葉が返ってきたり、お母さんが代わりに答えることがほとんどだったK君に対しては指導のポイントがなかなかつかめませんでした。
言葉の訓練を専門的にやっている機関のほうが、合っているのではないかと思ったこともありました。
それでも可能性を感じたのは、K君がまじめで、何事に対してもやると決めたことはやり遂げる根性をもっていたことです。
公文や英検、漢検の勉強をすることも苦痛なことではなく、日々の当たり前の一コマだったのだと思います。むしろ、自分で計画したことが出来ないとそれが許せないらしく、出来ない自分を許せるようになるといいと、先生からアドバイスされたこともあった、とお母さんからは聞いています。
他人と比べることも、気負うこともなく、またお母さんからの強制も入っていないようでした。
けれど、こういうことが習慣的にやれるようになった背景には、お母さんの並々ならぬ努力が関係しているとは思っていました。
K君のように学習意欲のある生徒は、A高校にはぴったりの生徒です。また、A高校の作文の課題が毎年ほとんど変わらないことも、マニュアルを覚えることは得意というK君には向いていると思いました。
言葉が苦手なK君にとってアンの授業はきつかったと思います。チャレンジ高校の試験がK君が最も苦手とする言語を操ることだったからです。
最初の頃は、なぜA高校に入学したいかという志望動機のところに、K君は、「図書館が本屋さんみたいだったので、雑誌が絵本、歴史がいっぱいあって、勉強ができる所なので、本屋さんみたいな棚でした」というような文章を書いていました。
言葉がおかしいというのは、ご両親や友達からもよく指摘されていたようで、K君自身もそれを気にしているところがありました。
失敗しなければ成功もしないという、いつものアンの考え方で、頭に言葉が浮かんでこないというK君に、時間をかけて少しずつ言葉をひねり出してもらいました。
言葉が思うように出てこないと、負けず嫌いな性格からか涙ぐむこともありましたが、すぐに気を取り直して頑張りました。
前期試験が近づいた頃には、言葉もかなりほどけてきて、合格の可能性も高まってきたと感じられるようになりました。
不合格になるとしたら、その理由は面接だと思っていました。面接官がK君の言葉をおかしく感じて、能力のない生徒だと誤解してしまう恐れがあると思ったからです。さらに、K君自身は、A高校よりも滑り止めで受けておいたG高校の方が気に入っていることもマイナス要因でした。そのため、面接の練習をしても、合格したい気持ちが伝わってこない部分が見受けられました。
前期試験は不合格でした。後になって知った採点結果では面接点はひどいものでした。
そこにアンは、A高校側の偏見を感じてしまうほどでした。
A高校より、特別支援学級の生徒にも理解があると聞いている同じチャレンジ高校のC高校の方が、後期は可能性があるかもしれないと思ったこと事実でした。
けれど、K君はもう一度、A高校に挑戦する道を選びました。
やはり、マニュアルではチャレンジ高校は突破できないと思い、マニュアルを出来るだけ崩すことをポイントにしました。
また、合格をより確かなものにするために、元中学教員の知り合いの家庭教師のT先生に面接を手伝っていただくことにしました。
後期の志願申告書の提出日の前日、K君は家庭塾で作文と面接の練習をし、自宅に戻って今度はT先生の面接指導を受け、さらに前期とは微妙に内容を変えた志願申告書の清書もしました。
志願申告書の清書だけでも大変なのに、これだけのことをやり遂げてしまうK君の根性は見上げたものです。
それと同時に、毎回1時間以上かかる家庭塾について来られて、徹底した情報集めから始まって、K君の受験を全面的にサポートしたお母さんの努力も並大抵のことではなかったと思います。
T先生の的確な面接指導も功を奏して、K君は希望通りA高校の1部に合格しました。
K君のような生徒を不合格にしたら、A高校に対するアンの評価は下がったと思いますが、K君の良さが認められて本当によかったと思っています。
平成24年度東京都立高校入学者選抜状況(チャレンジスクール)
六本木高校 男23名 女90名 計113名
大江戸高校 男50名 女65名 計115名
世田谷泉高校 男68名 女72名 計140名
稔ヶ丘高校 男76名 女90名 計166名
桐ヶ丘高校 男39名 女75名 計114名
さて、毎年のことですが、チャレンンジ高校を受験する生徒は受験を通して大きく成長し、それぞれのドラマが繰り広げられるわけなのですが、今年もまた生徒や保護者の了承を得て記事にさせていただきました。
チャレンジ高校のA高校に合格したK君がお母さんと一緒に家庭塾に見えたのは8月下旬のことでした。
その後の9月は隔週で、10月からは毎週通って来るようになりました。
K君は特別支援学級に在籍していて、お母さんによると「うちの学級からこれまでにチャレンジ高校に合格した生徒はいないし、どうなるかはわからないけれど、受けられるところまでいけばいいと思って」とのことでした。
K君はアンが感心するほどの頑張り屋で、学校の勉強や公文なども小学校の頃からやっていて、英検や漢検でも素晴らしい結果を出していました。性格も穏やかでやさしく、そのピュアな心に触れると、気持ちが癒されていく気がしました。
そんなK君が特別支援学級にいる理由は、言葉の問題だったといいます。
幼い頃は耳に入ってくる言葉の意味が外国語のように聞こえてわからず、話そうとしても言葉が頭に浮かんでこなかったといいます。現在ではその問題はかなり改善されてきているようですが、聞くことも話すことも苦手ということに変わりはないようでした。
K君とは反対側の生徒は、これまで何人か見てきました。聞くこと、話すことは問題ないけれど、書いて覚えることや、記憶することが極端に苦手な生徒です。最近、「ディスレクシア」についての本を読みましたが、書くという作業は、書きたいことを音で考え、その音に当てはまる文字を探して、その文字を書くように脳から腕や指先に運動の指令を出して、形にしていくという、相当に複雑な作業のようです。
これをほとんどの人は無意識的にやっているわけですが、「ディスレクシア」の人にとっては大変な困難を伴うというのです。
いずれの場合も、知的な遅れはないといっても、当人にとってみればかなりのハンデイで、とりわけ、そのハンデイが無視されがちな学校では、先生や友達にも理解されずにつらい思いをすることはよくあります。
特別支援学級に偏見を持つ人もいるかと思いますが、K君はむしろそこで伸び伸びと、自分のペースに合わせた勉強が出来て、能力が発揮できたのだと思います。
(ただ、K君の学区の特別支援学級は教育的にも水準が高かったようで、これを同じタイプの生徒に当てはめることは出来ないかもしれません)
引き受けてはみたものの、K君タイプの生徒はアンも初めての経験で、全く自信がありませんでした。
これまで家庭塾に見える生徒や保護者に対して、アンは、「絶対、合格させます」とか「任せてください」という言葉は一度も使ったことがないのですが、それでも試験までには何とかなると思っていました。
ところが何か質問しても的外れな言葉が返ってきたり、お母さんが代わりに答えることがほとんどだったK君に対しては指導のポイントがなかなかつかめませんでした。
言葉の訓練を専門的にやっている機関のほうが、合っているのではないかと思ったこともありました。
それでも可能性を感じたのは、K君がまじめで、何事に対してもやると決めたことはやり遂げる根性をもっていたことです。
公文や英検、漢検の勉強をすることも苦痛なことではなく、日々の当たり前の一コマだったのだと思います。むしろ、自分で計画したことが出来ないとそれが許せないらしく、出来ない自分を許せるようになるといいと、先生からアドバイスされたこともあった、とお母さんからは聞いています。
他人と比べることも、気負うこともなく、またお母さんからの強制も入っていないようでした。
けれど、こういうことが習慣的にやれるようになった背景には、お母さんの並々ならぬ努力が関係しているとは思っていました。
K君のように学習意欲のある生徒は、A高校にはぴったりの生徒です。また、A高校の作文の課題が毎年ほとんど変わらないことも、マニュアルを覚えることは得意というK君には向いていると思いました。
言葉が苦手なK君にとってアンの授業はきつかったと思います。チャレンジ高校の試験がK君が最も苦手とする言語を操ることだったからです。
最初の頃は、なぜA高校に入学したいかという志望動機のところに、K君は、「図書館が本屋さんみたいだったので、雑誌が絵本、歴史がいっぱいあって、勉強ができる所なので、本屋さんみたいな棚でした」というような文章を書いていました。
言葉がおかしいというのは、ご両親や友達からもよく指摘されていたようで、K君自身もそれを気にしているところがありました。
失敗しなければ成功もしないという、いつものアンの考え方で、頭に言葉が浮かんでこないというK君に、時間をかけて少しずつ言葉をひねり出してもらいました。
言葉が思うように出てこないと、負けず嫌いな性格からか涙ぐむこともありましたが、すぐに気を取り直して頑張りました。
前期試験が近づいた頃には、言葉もかなりほどけてきて、合格の可能性も高まってきたと感じられるようになりました。
不合格になるとしたら、その理由は面接だと思っていました。面接官がK君の言葉をおかしく感じて、能力のない生徒だと誤解してしまう恐れがあると思ったからです。さらに、K君自身は、A高校よりも滑り止めで受けておいたG高校の方が気に入っていることもマイナス要因でした。そのため、面接の練習をしても、合格したい気持ちが伝わってこない部分が見受けられました。
前期試験は不合格でした。後になって知った採点結果では面接点はひどいものでした。
そこにアンは、A高校側の偏見を感じてしまうほどでした。
A高校より、特別支援学級の生徒にも理解があると聞いている同じチャレンジ高校のC高校の方が、後期は可能性があるかもしれないと思ったこと事実でした。
けれど、K君はもう一度、A高校に挑戦する道を選びました。
やはり、マニュアルではチャレンジ高校は突破できないと思い、マニュアルを出来るだけ崩すことをポイントにしました。
また、合格をより確かなものにするために、元中学教員の知り合いの家庭教師のT先生に面接を手伝っていただくことにしました。
後期の志願申告書の提出日の前日、K君は家庭塾で作文と面接の練習をし、自宅に戻って今度はT先生の面接指導を受け、さらに前期とは微妙に内容を変えた志願申告書の清書もしました。
志願申告書の清書だけでも大変なのに、これだけのことをやり遂げてしまうK君の根性は見上げたものです。
それと同時に、毎回1時間以上かかる家庭塾について来られて、徹底した情報集めから始まって、K君の受験を全面的にサポートしたお母さんの努力も並大抵のことではなかったと思います。
T先生の的確な面接指導も功を奏して、K君は希望通りA高校の1部に合格しました。
K君のような生徒を不合格にしたら、A高校に対するアンの評価は下がったと思いますが、K君の良さが認められて本当によかったと思っています。
2012年度チャレンジ高校の願書提出日によせて [受験]

生徒R子ちゃんの絵
2月9日の朝刊にチャレンジ高校の倍率が掲載されていました。最終倍率が出るのは来週になりますが、例年、1、2日目の願書提出が終わった時点で発表される倍率とほぼ変わらないので記事をアップすることにしました。
2012年度のチャレンジ高校の倍率は、六本木高校2.63倍(2.27倍)、大江戸高校2.73倍(2.97倍)、世田谷泉高校1.88倍(1.94倍)、稔ヶ丘高校1.46倍(1.93倍)、桐ヶ丘高校1.93倍(1.99倍)でした。 ( )内は去年の倍率
昨年の倍率と比較すると、六本木高校の倍率が上がり、稔ヶ丘高校の倍率が下がっていることが顕著な特徴ですが、他の3校については倍率が下がっています。六本木高校が倍率を伸ばしたのは、同校演劇部の若狭明美さんが「関東演劇研究大会」で優秀賞を受賞し、昨年には処女戯曲集「六本木少女地獄」を出版し、話題になったことにも関係があるかもしれません。反対に、稔ヶ丘高校は倍率を下げましたが、元に戻ったのは個別面談等で真面目でやる気のある生徒を学校側が望んでいることをより明確に打ち出したからとも考えられます。また、ここ数年の傾向を見てみると、小幅ではありますが倍率は減少傾向にあるようです。
アンの家庭塾からは受験生5人のうち、3人がチャレンジ高校を受験することになっています。
今年は例年より早く「志願申告書」の作成に取りかかりました。10月頃から始めて、4、5か月ゆっくりと時間をかけて完成させました。
そのためにこれまで気づかなかった発見がアンにもありました。
アンがチャレンジ高校の受験生に関わり始めた当初は、目の前の志願申告書や作文、面接の指導をすることに精一杯だったのですが、2年、3年と経つうちに考え方が変わってきました。志願申告書や作文、面接は生徒が成長するための手段であって、本当の目的はチャレンジ高校に進学するのだから、チャレンジ出来る生徒になってもらうことだと思い至ったのです。
つまり志願申告書や作文や面接に関わるだけでなく、生徒自身の内面にも関わるということです。
そのために何をするかといえば生徒に自己を発見してもらうことです。
青年期の課題は自己同一性(これが本当の自分だ)の獲得ですが、それがうまくいかないと対人関係に支障をきたして家に引きこもるようになったり、非行に走ったりします。
そのウォーミングアップとして、中学3年のこの時期に、自分はどういう人間なのか、自分の長所やいい点は何か、短所や弱点は何か、考え方や行動の特徴はどうか、何をしている時が楽しいか、または得意か、何がやりたくないのか、苦手か、どういう自分になりたいか等などについて時間をかけて考えることは大切なことだと考えています。
そしてマイナス点をプラスにしていく努力を、受験のこの時期から少しずつ始めて、高校3年間でより確かなものにしていってほしいと思うのです。
その作業を、志願申告書や作文や面接を通してやりたいと、アンは考えています。
外側に表れるものだけでなく、生徒自身の内面にも働きかけて、自身の課題に気づいてもらい成長してほしいと思っています。
不登校の生徒であれば、なぜ人間関係がうまくいかないのか、自分自身の思い込みや、思考のクセや発想方法などについて傍らで寄り添いながら、志願申告書を使って一緒に考えていきます。
学力不振の生徒であれば、面倒くさがり屋ではないか、我慢する力が足りなくはないか、考える習慣はついているかなどを、やはり同様な方法でやっていきます。
この過程は生徒にとって決して楽な作業ではありません。けれどこれをやり終えた時に、生徒は自己を再発見して、一歩またはそれ以上に踏み出すことが出来ると控えめながらも確信しています。
こうしたことを時間をかけて丁寧にやっていくうちに、生徒はこれまで自分でも気がつかなかった自分に気づくようになり、少なからず成長します。
今年の生徒は特にこれが顕著に表れました。志願申告書を書き始めた当初と、願書提出の時期とでは、内容を書き直さなければならないほど本人の成長が見られたからです。
上記の絵はそのうちの一人、R子ちゃんが書いてくれたものですが、彼女が言ってくれた言葉が心に残っています。
「今までは自分のことがあまり好きではなかったけれど、今の自分は好き」だと……
そして、今回のブログの記事に、彼女が描いた漫画を載せることを提案してくれたのも彼女自身です。(授業の休み時間に描いたもので、アンの家に十分な色鉛筆が揃っていなかったために、ある色だけで色を塗りました)
不登校を考える練馬の会 2012年1月例会 [ご案内]
不登校を考える練馬の会(いちごの会)から、例年と同じようにニュースが届きました。
長年、活動を続けられてきた世話人の方々の見えないエネルギーは大変なものだったと思いますが、その“いちごの会”も岐路に立たされているようです。
不登校の保護者が何を求めて“いちごの会”に見えるのか?
アンの家庭塾に見える保護者の方々は、わが子が一歩でも前に踏み出すことを願って、または何らかの解決策を求めていらっしゃるのだと思います。
保護者と子どもだけではなかなかうまく進めないこともあって、そこをちょっとお手伝いするのがアンの役目かなと実感もしています。
“いちごの会”は不登校の子どもを持った親たちが、気軽に話し合える場所として作られたものだと聞いたことがあります。




長年、活動を続けられてきた世話人の方々の見えないエネルギーは大変なものだったと思いますが、その“いちごの会”も岐路に立たされているようです。
不登校の保護者が何を求めて“いちごの会”に見えるのか?
アンの家庭塾に見える保護者の方々は、わが子が一歩でも前に踏み出すことを願って、または何らかの解決策を求めていらっしゃるのだと思います。
保護者と子どもだけではなかなかうまく進めないこともあって、そこをちょっとお手伝いするのがアンの役目かなと実感もしています。
“いちごの会”は不登校の子どもを持った親たちが、気軽に話し合える場所として作られたものだと聞いたことがあります。




新年のご挨拶
あけましておめでとうございます。
生徒と共に歩むようになってから丸9年、「不登校と学力不振のための家庭塾」を始めてから丸5年が経ちました。
そして、今期はこれまでになく生徒が来てくれて、少しは休める日がほしいと思いながら、ネットばかりでなく口コミでも見えるようになったことはありがたくもあり、うれしいことだと思っています。
今年もまた、目の前の基礎的な勉強を面倒くさがらずに少しずつ積み上げていくことの大切さを何気なく示しながら、生徒がそのことに気づいてくれて、やがては社会で生きていく核としてくれることを願いながら、指導を続けたいと思っています。
今年もどうぞよろしくお願いします。
昨年は新たな指導も試みました。
それはスカイプ指導です。
スカイプという言葉も知らず、依頼があった時点ではひどく難しいことに思えたのですが(スカイプ指導そのものより、その設定をすること自体がアンには不可能に思われたからです)、たまたま見えた生徒のお父さんの力をお借りして、指導を開始することが出来ました。
作文と面接の練習のみで始めたことで、教科指導が果たしてこれでどの程度まで出来るかまだわかりませんが、家庭塾に通って来られない不登校の生徒や、遠い場所に住む生徒にとって一つの手段になることは確かだと思いました。
スカイプ指導のきっかけを作ってくれた生徒の指導は現在のところ中断されていますが、新たな指導方法を教えてもらったことには感謝です。
このように生徒との出会いはいつも新鮮です。
最後に、1年以上指導していて、指導に限界を感じた中2の生徒からのメールをご紹介し、新しい年に希望が見出せたらと思っています。
アン先生へ
考えてやれば、勉強できるじゃなーい! Sより
たったこれだけの短いメールでしたが、彼から初めて受け取った記念すべきメールがこの文面だったので、アンは感動しました。
そして、このメールから1か月後の去年最後の授業の時、S君は英語の問題を自分で40問も作って、私に質問しました。中にはふざけた問題も含まれていましたが、ほとんどが的確な問題で、自分が理解しているから質問も作れたのです。
今後も彼の指導は楽ではないことは十分予測できますが、それでも、やっと光が見えてきたように思います。
生徒と共に歩むようになってから丸9年、「不登校と学力不振のための家庭塾」を始めてから丸5年が経ちました。
そして、今期はこれまでになく生徒が来てくれて、少しは休める日がほしいと思いながら、ネットばかりでなく口コミでも見えるようになったことはありがたくもあり、うれしいことだと思っています。
今年もまた、目の前の基礎的な勉強を面倒くさがらずに少しずつ積み上げていくことの大切さを何気なく示しながら、生徒がそのことに気づいてくれて、やがては社会で生きていく核としてくれることを願いながら、指導を続けたいと思っています。
今年もどうぞよろしくお願いします。
昨年は新たな指導も試みました。
それはスカイプ指導です。
スカイプという言葉も知らず、依頼があった時点ではひどく難しいことに思えたのですが(スカイプ指導そのものより、その設定をすること自体がアンには不可能に思われたからです)、たまたま見えた生徒のお父さんの力をお借りして、指導を開始することが出来ました。
作文と面接の練習のみで始めたことで、教科指導が果たしてこれでどの程度まで出来るかまだわかりませんが、家庭塾に通って来られない不登校の生徒や、遠い場所に住む生徒にとって一つの手段になることは確かだと思いました。
スカイプ指導のきっかけを作ってくれた生徒の指導は現在のところ中断されていますが、新たな指導方法を教えてもらったことには感謝です。
このように生徒との出会いはいつも新鮮です。
最後に、1年以上指導していて、指導に限界を感じた中2の生徒からのメールをご紹介し、新しい年に希望が見出せたらと思っています。
アン先生へ
考えてやれば、勉強できるじゃなーい! Sより
たったこれだけの短いメールでしたが、彼から初めて受け取った記念すべきメールがこの文面だったので、アンは感動しました。
そして、このメールから1か月後の去年最後の授業の時、S君は英語の問題を自分で40問も作って、私に質問しました。中にはふざけた問題も含まれていましたが、ほとんどが的確な問題で、自分が理解しているから質問も作れたのです。
今後も彼の指導は楽ではないことは十分予測できますが、それでも、やっと光が見えてきたように思います。
NEXT LEVEL 10 [NEXT LEVEL]
今回はAyuちゃんが大学に合格した記事です![[わーい(嬉しい顔)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/140.gif)
![[わーい(嬉しい顔)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/140.gif)
![[わーい(嬉しい顔)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/140.gif)
10月7日(金) Ayuちゃんからアンへのメール
こんばんは。
また進路の事で悩んでるので、相談です!
わたし、やりたい事がないんです。資格も取りたいものとかも特にないです。
でも将来の事を考えたら、やっぱり資格があるのとないのとでは違うので、あったらいいなって思うくらいです。
●●大学にしようと思ったんですが、また行きたいところじゃなくなったんです。
女子大じゃ嫌だなって思ったのと、心理学科が駄目ならやりたい事は何だろうって考えたら、また気持ちが変わってしまって。
今日、担任とかと話し合いをしてみたところ、○○大学はどうだ?って事になりました。なのでオープンキャンパスにも行こうと思っています。そこは社会福祉での幅が広いみたいで、精神保健士とかの資格も受けられるみたいなんです。
○○大学だとレベルはどれくらいですか?
本当にどうしていいか分からないです。
10月10日(月) アンからAyuちゃんへのメール
●●大学と○○大学はランク的には○○大学の方がほんの少しだけ下だと思うけど、中身は○○大学の方がいいように思います。
ただ、私は、○○大学の附属の高校は知っているのでいいと思うけど、大学については知らないのではっきりしたことは言えません。
ネットで見ていいと思っただけのことなので、実際に行って確かめることが一番です。
ただ、心理学部でなく、福祉関係の部に進むことは賛成です。
今、私が家庭教師をしている大学生も福祉学部だけど、心理関係の科目もかなり含まれていて、自分で選択すればもっと取れるはずです。
私は大学では心理と教育を学んだけれど、人間について学ぶという点では心理より哲学がおもしろかったという記憶があります。
心理や福祉、または教育、いずれにしても人のこころには大いに関係があるから、あまり心理学部にこだわらなくていいのでは、というのが私の意見です。
今は家庭教師に行く途中でこのメールを打っているんだけど、16日までは家でメールや電話を受ける時間的な余裕がありません。
今度の日曜日が過ぎたら時間が取れるので、聞きたいことがあったら、また連絡してきてね![[わーい(嬉しい顔)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/140.gif)
アルバイトはやめられたのかな?
いよいよ、次は進路に向けてだね![[あせあせ(飛び散る汗)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/162.gif)
科目試験がない分、受験は楽になるから悩むくらいは必要だと思います。
悩んで悩んで、それでAyuちゃんにとって一番いい道がみつかればいいなと思っています。
10月17日(月) アンからAyuちゃんへのメール
こんにちは![[わーい(嬉しい顔)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/140.gif)
忙しいのは相変わらずですが、昨日やっと私自身の試験が終わって一息ついたところです![[あせあせ(飛び散る汗)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/162.gif)
大学決まりましたか?
来月あたり推薦でも簡単な試験があるんじゃないかな?
気になったので、メールしました。
10月18日(火) Ayuちゃんからアンへのメール
こんばんは![[わーい(嬉しい顔)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/140.gif)
わたしも忙しくて、なんだか心に余裕がないです。
試験お疲れさまです。
大学は○○大学の社会福祉学科に決まりました。
11月×日に面接と小論文の試験があります。
10月18日(火) アンからAyuちゃんへのメール
オープンキャンパスに行って、○○大学に決めたのかな?
面倒見のいい大学のようだけど、それはやる気のある人に対してであって、大学に入学しても勉強する気のない人には何の手助けもしてくれないはずだから、そのことは頭に入れておいてね。
また、大学はどの大学に入るかということより、そこでどれだけ頑張れるかが問われるので、勉強でもアルバイトでも頑張ってほしいと思います。
ところで、小論文や面接の練習はもう始めたのかしら?小論文は普段から書いて慣れてないと難しいと思うけど、高校の先生に見てもらっているのかな?
わからないことがあったら質問してね。力になれると思います。
ただ、私もかなり忙しいので、あまり間際だと無理なので、早めに連絡してね。
以上のようなやり取りをした後、大学の推薦入試の3日ほど前に、Ayuちゃんから小論文の書き方と、面接で何を聞かれるかなど、それぞれのポイントを教えてほしいというメールが届きました。高校の先生も見てくれているそうですが、駄目押しでアンにメールしてきたようです。
丁度その夜は、アンの娘が珍しく顔を見せに来ていた日で、メールでやり取りしていたら娘と話す時間も取れないと思い、電話で重要ポイントだけを伝え、あとはAyuちゃんに委ねることにしました。
11月21日(金) アンからAyuちゃんへのメール
大学の試験が終わって1週間余り経ちましたが結果は出ましたか?
やはり気になるのでメールしました。
11月21日(金) Ayuちゃんからアンへのメール
結果は火曜日に出ました。
合格でした。
何のダントツなのか分からないですが、面接では私が一番良かったと、学校の方に合格通知とともに報告があったそうです。
11月21日(金) アンからAyuちゃんへのメール
わあっ、おめでとう![[ぴかぴか(新しい)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/150.gif)
面接で一番なんてすごいじゃない。面接はやさしいようで難しいんだけど、きっとAyuちゃんの態度も受け答えもよかったんだと思うよ。
実は、小論文の方が上手く書けるかなって気になってたんだけど、大丈夫だったのね![[わーい(嬉しい顔)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/140.gif)
来年には大学生になることが確定したのね![[かわいい]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/148.gif)
私もずっと忙しくて、今はとうとう休める日が1日もなくなってしまったんだけど、うれしい知らせを聞いて、溜まってしまった「NEXT LEVEL」のブログを書こうと思いました![[わーい(嬉しい顔)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/140.gif)
生徒の受験が終わるまで会えないと思うけど、ブログだけでも書けたら郵送するようにします![[わーい(嬉しい顔)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/140.gif)
ところで、合格したわりには元気がないみたいだけど、気のせいかな?
11月21日(金) Ayuちゃんからアンへのメール
ありがとうございます。
色んな心境がごちゃごちゃしてて、ただちょっと疲れてるだけです。
受験頑張ってくださいね。
それでは![[わーい(嬉しい顔)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/140.gif)
10月7日(金) Ayuちゃんからアンへのメール
こんばんは。
また進路の事で悩んでるので、相談です!
わたし、やりたい事がないんです。資格も取りたいものとかも特にないです。
でも将来の事を考えたら、やっぱり資格があるのとないのとでは違うので、あったらいいなって思うくらいです。
●●大学にしようと思ったんですが、また行きたいところじゃなくなったんです。
女子大じゃ嫌だなって思ったのと、心理学科が駄目ならやりたい事は何だろうって考えたら、また気持ちが変わってしまって。
今日、担任とかと話し合いをしてみたところ、○○大学はどうだ?って事になりました。なのでオープンキャンパスにも行こうと思っています。そこは社会福祉での幅が広いみたいで、精神保健士とかの資格も受けられるみたいなんです。
○○大学だとレベルはどれくらいですか?
本当にどうしていいか分からないです。
10月10日(月) アンからAyuちゃんへのメール
●●大学と○○大学はランク的には○○大学の方がほんの少しだけ下だと思うけど、中身は○○大学の方がいいように思います。
ただ、私は、○○大学の附属の高校は知っているのでいいと思うけど、大学については知らないのではっきりしたことは言えません。
ネットで見ていいと思っただけのことなので、実際に行って確かめることが一番です。
ただ、心理学部でなく、福祉関係の部に進むことは賛成です。
今、私が家庭教師をしている大学生も福祉学部だけど、心理関係の科目もかなり含まれていて、自分で選択すればもっと取れるはずです。
私は大学では心理と教育を学んだけれど、人間について学ぶという点では心理より哲学がおもしろかったという記憶があります。
心理や福祉、または教育、いずれにしても人のこころには大いに関係があるから、あまり心理学部にこだわらなくていいのでは、というのが私の意見です。
今は家庭教師に行く途中でこのメールを打っているんだけど、16日までは家でメールや電話を受ける時間的な余裕がありません。
今度の日曜日が過ぎたら時間が取れるので、聞きたいことがあったら、また連絡してきてね
アルバイトはやめられたのかな?
いよいよ、次は進路に向けてだね
科目試験がない分、受験は楽になるから悩むくらいは必要だと思います。
悩んで悩んで、それでAyuちゃんにとって一番いい道がみつかればいいなと思っています。
10月17日(月) アンからAyuちゃんへのメール
こんにちは
忙しいのは相変わらずですが、昨日やっと私自身の試験が終わって一息ついたところです
大学決まりましたか?
来月あたり推薦でも簡単な試験があるんじゃないかな?
気になったので、メールしました。
10月18日(火) Ayuちゃんからアンへのメール
こんばんは
わたしも忙しくて、なんだか心に余裕がないです。
試験お疲れさまです。
大学は○○大学の社会福祉学科に決まりました。
11月×日に面接と小論文の試験があります。
10月18日(火) アンからAyuちゃんへのメール
オープンキャンパスに行って、○○大学に決めたのかな?
面倒見のいい大学のようだけど、それはやる気のある人に対してであって、大学に入学しても勉強する気のない人には何の手助けもしてくれないはずだから、そのことは頭に入れておいてね。
また、大学はどの大学に入るかということより、そこでどれだけ頑張れるかが問われるので、勉強でもアルバイトでも頑張ってほしいと思います。
ところで、小論文や面接の練習はもう始めたのかしら?小論文は普段から書いて慣れてないと難しいと思うけど、高校の先生に見てもらっているのかな?
わからないことがあったら質問してね。力になれると思います。
ただ、私もかなり忙しいので、あまり間際だと無理なので、早めに連絡してね。
以上のようなやり取りをした後、大学の推薦入試の3日ほど前に、Ayuちゃんから小論文の書き方と、面接で何を聞かれるかなど、それぞれのポイントを教えてほしいというメールが届きました。高校の先生も見てくれているそうですが、駄目押しでアンにメールしてきたようです。
丁度その夜は、アンの娘が珍しく顔を見せに来ていた日で、メールでやり取りしていたら娘と話す時間も取れないと思い、電話で重要ポイントだけを伝え、あとはAyuちゃんに委ねることにしました。
11月21日(金) アンからAyuちゃんへのメール
大学の試験が終わって1週間余り経ちましたが結果は出ましたか?
やはり気になるのでメールしました。
11月21日(金) Ayuちゃんからアンへのメール
結果は火曜日に出ました。
合格でした。
何のダントツなのか分からないですが、面接では私が一番良かったと、学校の方に合格通知とともに報告があったそうです。
11月21日(金) アンからAyuちゃんへのメール
わあっ、おめでとう
面接で一番なんてすごいじゃない。面接はやさしいようで難しいんだけど、きっとAyuちゃんの態度も受け答えもよかったんだと思うよ。
実は、小論文の方が上手く書けるかなって気になってたんだけど、大丈夫だったのね
来年には大学生になることが確定したのね
私もずっと忙しくて、今はとうとう休める日が1日もなくなってしまったんだけど、うれしい知らせを聞いて、溜まってしまった「NEXT LEVEL」のブログを書こうと思いました
生徒の受験が終わるまで会えないと思うけど、ブログだけでも書けたら郵送するようにします
ところで、合格したわりには元気がないみたいだけど、気のせいかな?
11月21日(金) Ayuちゃんからアンへのメール
ありがとうございます。
色んな心境がごちゃごちゃしてて、ただちょっと疲れてるだけです。
受験頑張ってくださいね。
それでは
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