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1対1の英語指導 [英語]

チャレンジ高校の受験生の指導に加えて、「英語のやり直し塾」として本格的な指導を始めてから1年が経ちました。
ここで、1年間を振り返って総括してみたいと思います。

指導に当たっては、週に1度、2時間の指導で最大限の効果を上げるにはどうしたらいいかを常に考えています。
具体的には2時間の授業をどうデザインするか。その日の授業内容や時間配分、授業方法などを前日までには用意するようにしています。その内容については、こちらの角度から説明してみようか、それにはどの教材や手持ちの資料を使ったらよいか。学校の教科書、単語の暗記、参考書や問題集を使っての確認など、どの順序でやったら生徒が飽きずに、やる気をもって臨めるか。その日の宿題の内容や分量をどのように設定するかなど、いろいろあります。
必要な教材を用意したり、コピーを取っておくことも含めて授業前の準備は大切です。
それには、かなりの時間を要します。

最も重きをおいているのは、生徒が理解していない部分、よく間違える部分についてアン自身がそれを把握しておくことです。
生徒それぞれについてノートを1冊用意し、そこに書き留めて、随時、質問したり、問題を解いてもらったりして、確実に身につけてもらうように心がけています。
それを続けていると、生徒も自分の理解出来てない部分、よく間違える問題、覚えようとしてもなかなか覚えられない単語など、自分でも気づくようになります。


教える側の日頃の勉強も欠かせません。
教材研究に一番時間がかかります。ある一つのことを説明するにしても、引き出しは沢山持っていた方がいいからです。
生徒の現時点での能力ややる気、思考回路や思考方法によって、その時々で生徒に合った教材を使うのがベストだと思っています。どの生徒も一律にということではなく生徒に合わせて学習を進めていくことが出来るのが個別指導の利点であり、それぞれについて授業を組み立てることは楽しいことでもあります。

以下に、現在、通ってきている生徒について述べてみたいと思います。


大学付属中学の3年生

週に1回、2時間の指導で、学校の教科書、高校受験のための勉強(受験はしませんが)、英検の勉強の3本を柱にやっています。
アンのところに来る前は大手の進学塾に通っていたのですが、世間的に難関校といわれる学校に在学していたため、最上位のクラスに組み入れられて、そこで沈没してしまったようです。そこで、今度は家庭教師の先生についたのですが、ファックス指導を義務づけられたことが、彼女のペースに合わなかったようです。

公立中学であれば中以上の生徒だと思いますが、日本語とは違う英文の配置や語順については理解していなくて、文法の知識もあいまいで混合問題になると、どれを使って解いたらよいかわからない状況でした。アンがよく使っている「英語の文型ワーク」(現在では絶版になっていますが)で英文の組み立て方を学んでもらい、「基本にカエル英語の本」(スリーエーネットワーク)では、理解が不十分な文法項目だけを、生徒本人に読んでもらって理解してもらうようにしました。それを自分で読んで理解出来たので(わからない部分については説明しますが)、現在は「中学英文法話せるドリル」(アルク)をやっています。いずれも自分で考えて理解してもらうのが基本です。
NHKのラジオ講座のテキストも説明がわかりやすいので、時々利用しています。「聞く」、「話す」に関しては、特に効果があると思っています。

学校の教科書の英文和訳や和文英訳、単語などは2時間の授業時間に組み入れる余裕はないので、宿題にして、テスト前に2~3回ほど、徹底的にやるようにしています。
文法については、夏休み中に中3の範囲を終えているので、学校の授業は復習という感じになり、余裕をもって授業に臨んでいるようです。

間もなく期末テストに突入しますが、指導を始めてからは最低でも85点は取れるようになり、ここ3回ほどは満点に近い成績をキープしています。
来年1月には英検の準2級(まだ、挑戦の段階だと思いますが)を受ける予定で、高校在学中に準1級までは取りたいと言っています。
毎回の宿題の分量は生徒と相談しながら決めていますが、英検の単語についても、生徒自身が毎回範囲決めて宿題とし、それをアンがチェックするようにしています。


チャレンジ高校の受験生

志願申告書や作文の練習に加えて、4、5年に1人位の割合で英語の勉強もする意欲のある生徒がいます。
来年、受験の生徒がそうです。
塾や家庭教師の先生について英語を勉強している生徒は別として、チャレンジ高校受験の生徒は英語についてはほとんど学習していません。

週に一度、2時間の授業の枠の中に英語を入れるのですから(30分以上、時間はオーバーしてしまいますが)、それほど丁寧な指導は出来ません。
まずは、be動詞と一般動詞を区別することから始めています。
Am、are、isがbe動詞3兄弟と覚えてもらい、一般動詞はbe動詞以外すべてと説明していますが、be動詞については、行動面でも気持ちの面でも動きのないものというのが、わかりやすい説明かなと思っています

次は、日本語の文章をいくつか挙げ、be動詞を使うか一般動詞を使うか判断してもらいます。
それが出来ると、be動詞を疑問文にする時は、主語と動詞をひっくり返す、否定文の時はnotをつけるなど、やはり「文型ワーク」の問題を解きながらやっていきます。
一般動詞の疑問文、否定文、3単現(わたし、あなた以外と今のところは説明しています)、そして現在は、what、 where、 which、 who、why、 how を使った疑問文に入ったところです。

チャレンジ高校が年々、勉強を重視する傾向が強くなっていく中で、「やりたくないからやらない」という姿勢の生徒はどのチャレンジ高校も求めていないような気がししています。
最初はやる気がなくても、やっているうちに慣れてきて、わかってくれば楽しくなるし、勉強ってそういうものだと思います。

ただ、押しつけられての勉強は楽しくないので、そこは教える側の問題になってきます。受験が近づいてきているので、もう英語を組み入れている余裕もなくなると思いますが、喜んでやっているのではないにしても、やる気があるのはいいことだと思います。
それが、いろいろなことに向かう原動力だと思うからです。


私立高校の2年生

高校の授業がわからなくなったということで通って来ています。
この生徒は、昨年、チャレンジ高校を受験して不合格になった生徒で、アンの力不足だったにもかかわらず、再び通って来てくれていることをアンはありがたく思っています。

理解力はあるので、説明するとすぐに理解します。
学校の授業に合わせて、把握しきれていない文法事項を説明しながら、「文型ワーク」や塾用教材の「シリウス」他の問題集を使い、理解を深め、定着してもらうようにしています。

彼については課題があります。宿題を出してもほとんどやってこないことです。特に、単語を覚えるのが嫌いで、なぜ、やってこないのかを尋ねると、「面倒くさいから」の返事。
単語を覚えるのは誰にとっても楽しいものではないと思いますが、英語の土台なので、何とか頑張ってほしいと思っています。
考えることは面倒くさがらないので、わかる部分を増やしていき、そこを糸口に進めていけたらと思っています。

前々回から、授業の進め方として、30分は文法(文法は嫌いではないようです)、30分は単語、30分はNHKのラジオ講座の「落語」を教材にやっていくことにしました。(現時点ではまだ2時間は持ちません)
休まないで通って来ているところに、やる気の芽が見えているので、押しつけるつもりも、力むつもりもありませんが、根競べだと思っています。



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大学合格の知らせ [受験・進路]

つい先日、チャレンジ高校から指定校推薦で大学に合格したという連絡が入りました。
「2015年度 チャレンジ高校受験を振り返って」のO君です。

今年の春頃、OA入試、出来れば指定校推薦で大学に行きたいと考えているのだけれど、小論文を見てくれないかという依頼がお母さんからありました。
チャレンジ高校に入学した生徒がそこで頑張って、大学進学を目指すようになり、そのために再びアンのところに戻って来てくれるのは、アンにとっては本当にうれしいことです。

けれど、高校での成績を聞いたら素晴らしい成績で、学校内での指定校推薦の枠に入れると思ったし、O君の通うチャレンジ高校は先生方の指導も行き届いていると聞いていたので、アンの所にわざわざ通って来なくても大丈夫だと思いました。
それでも、AO入試にも対応出来るようにしておきたいとのことで、6月から通って来ていました。

合格する可能性が高いと思いつつ、引き受けたからには、出来るだけのことをするというのが通常のアンのスタンスです。そこでまず、志望大学のオープンキャンパスにO君親子と一緒に行きました。
アンが行く前にも、その後にも、O君はオープンキャンパスに何度も参加し、実際に授業を経験するなどして、推薦で入れそうな大学ということより、気に入って入りたい大学になっているようでした。
アンについては、大学のパンフレットやホームページを読めばおおよそのことはわかるし、それだけで対応することも可能でした。

ただ実際に足を運んでみると、大学のランクにかかわらず肌で感じ取れるものがあり、学長や先生方の姿勢や話の内容から、大学の理念や運営方針がわかり、これから発展していきそうな大学か、停滞していて生徒にはあまり勧めたくない大学かがわかったりもします。
また、「志望理由」を書く際にも、パンフレットやインターネットには書かれていない、生徒独自の生の意見を書くことも出来ます。
チャレンジ高校についてもそうですが、指導を引き受ける際に、志望する高校や志望大学に関わる側が行くのは当然のことだと思っています。

AO入試の「志望書」の用紙もすでにO君が手に入れていたので、それから始めました。
チャレンジ高校、大学、さらには就職試験についても、年齢によって内容や、表現の違いはあるものの、相手が見るのは本人のやる気の一語に尽きると思っています。
みせかけのやる気でなく、本人の内面から出てくるやる気がポイントになるはずです。
思いつかない場合には、それを作っていくことも必要です。

高校受験の時は、アンが何かいうと反射的に「ムリムリ、出来ない」を連発していたO君でしたが、それは影を潜めていました。
また、高校受験の時は、中学の時に不登校だったということもマイナス点にはなりませんでしたが、大学受験ではその間の事情は加味してもらえません。

一般の生徒と同じように高校でどれだけ頑張ったか、大学で何を勉強したいか、将来についての展望はどうかなどを具体的に書けたり、面接の時に言えなければなりません。

O君はチャレンジ高校を受験する際に、基礎的な勉強が身についていないのが気になるので、高校では勉強をしっかりやる、勉強だけでなく部活にも入って最後までやり抜くことを挙げていましたが、言葉だけでなく見事にそれを実現させていました。
中学の時に不登校だったO君が毎日休まずに学校に通い切っただけでも評価出来ることなのに、3年間、勉強も部活も両方頑張ったことは大したものだと感心しています。(本人は当たり前のこととして涼しい顔をしていましたが…)
ほとんどの生徒が気持ちはあるものの、勉強に対しては行動が伴わない中で、言葉と行動を一致させたのですから。
自分の利点や、高校で勉強する中で得意な分野にも気づいたようで、それが大学の学部選びにもつながっていきました。

9月になると、校内の指定校推薦の枠にも入れたことがわかりました。
AO入試用の願書、指定校推薦用の願書と、時間をかけて2種類仕上げましたが、その過程で、自分自身を見つめ直し、大学でも頑張ろうという意志が固まったのではないかと想像しています。
O君の将来にも期待が持てそうです。


英語がついていけないと困るということで、大学に入学する前に、アンのところにもう少し通って来ることになっていたのですが、入学前に早急に提出しなければならない課題が出たとのことで、まずは小論文から始めることになりました。




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「さよなら不登校」から10年ーー気になるAyuちゃん―ー [NEXT LEVEL]

「さようなら不登校」、「NEXT LEVEL」のAyuちゃんとの交流は続いています。今年の7月でAyuちゃんも24歳になりました。アンがAyuちゃんと出会ったのは、Ayuちゃんが14歳の時だったので、もう10年以上の付き合いになります。

実は、Ayuちゃんは去年、結婚しました。メールではなく、直接に会って「おめでとう」を言いたかったし、ささやかなプレゼントも渡したいと思っていました。
けれど、Ayuちゃんの様子から手放しでは喜べないものを感じて、ブログの記事にもしませんでした。

今年の春頃から、何度かAyuちゃんと会う段取りがついていたのですが、Ayuちゃんの都合で流れ、9月になって、やっと実現の運びになりそうでした。結局はそれも、Ayちゃんの体調不良で叶いませんでした。

11月の初旬、Ayuちゃんから届いたメールで、体調不良の原因が明らかになりました(アンも想像はしていたのですが)。
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Ayuちゃんからアンへのメール

ずっとあれから返信できずにすみませんでした。
9月末ごろから、体調が悪かった理由をお話しさせてください。
先生にご報告があります。
実は今、わたしは妊娠4ケ月目です。9月末頃の不調の原因は、悪阻(つわり)でした。
そして出産予定日は5月です。

夫婦二人の関係や、これからの生活、赤ちゃんのこと、状況が落ち着くまではお知らせできなくて、このタイミングでご連絡させていただきました。

念願の赤ちゃんができて、本当に幸せです。色々不安もあって、これからものすごく大変な日々になると思いますが、母親として、新たな人生を送っていきます。
一生懸命、子育てをしたいと思います。

安定期にもう少しで入るので、出産前にぜひ先生にお会いしたいです。
とはいえ、ここのところ私の都合でタイミングが悪かったので、今度こそはと強く思います。


アンからAyuちゃんへのメール

何はともあれ良かったですね。(アンの注釈;ご主人とはけんかばかりで、夫婦関係に不穏な空気が感じられるメールを何度か受け取っていたので、こういう表現になりました)

会った時に中学生だったAyuちゃんがもうすぐお母さんになるなんて、感慨無量です。
いつの間にか10年の月日が流れていたのですね。

Ayuちゃんも赤ちゃんを望んでいて、ご主人もきっと同じ気持ちなんでしょうね。
だから、幸せだって言えるのだと思います。
本当に良かったわね。

子どもは望んだからといって、必ず授かるというものでもなくなっているから、体を大切にして元気な赤ちゃんを産んでくださいね。

私は、もう忙しい時期に突入してしまったんだけど、体が落ち着いたら声をかけてください。今回は埼玉まででも出かけて行きます。


Ayuちゃんからアンへのメール

ありがとうございます。
嬉しい限りで胸がいっぱいになりました。
祝福や応援をしてもらえることが、どれだけ幸せなことかを実感しています。

私達も念願の赤ちゃんで、旦那とは年の差(20歳)で、検査薬を見た時点で号泣していました。

私も今まで揺らいでいた気持ちが、赤ちゃんが出来たことで、旦那と一緒にやっていくという覚悟が出来たので、本当に良かったと思います。

来月から安定期なので、12月のどこかでお会いしたいです。
会う場所は〇〇辺りだと、とても有り難いです。
お忙しいところお手数をかけて申し訳ありません。


アンからAyuちゃんへのメール

メールからAyuちゃんの喜びが伝わってきます。
本当に良かったわね。
ご主人も基本的にはやさしくて、いい人みたいで安心しました。

一緒に暮らしていると、いい面より悪い面の方を見てしまいがちになるけど、言葉や目に見える態度だけでなく、これからもご主人の根っこのいい部分を見るように心がけましょうね。

誰かの言葉にもあったけど、幸せは人から与えられるものではなく、自分の心が感じるものだと思うんです。

12月の予定はまだはっきりしないけど、決まり次第連絡します。
Ayuちゃんの都合と合えばいいのだけれど。


Ayuちゃんからアンへのメール

12月は、妊婦が通う教室もないし、予定も今のところないので、先生のご都合で大丈夫です。
早目に決められたらお願いします。

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そして、何とかアンが都合がつきそうな12月の日にちをリストアップしてAyuちゃんに送りました。その中でAyuちゃんの都合のいい日を言ってもらい、調整しようと思っていました。忙しい時期なので、ドタキャンは避けてほしいことも伝えました。

ところが、アンがメールを送ってから、今日で10日目なるのですが、Ayuちゃんからまだ返事がありません。
返信が遅いのはいつものことで、それは改めてほしいと思いつつ、それ以上に気になるAyuちゃんの状況です。
こういう時は、電話でも連絡がつきません。

新しい年を目前に、Ayuちゃんには本当に幸せになってほしいと願っています。
これまでにも、ブログには書けない、さまざまな困難や苦労が山ほどあったからです。


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2017年の募集はすでに締め切っています。 [募集について]

今年度はチャレンジ高校の受験生よりも、英語の指導が主流になっていて、現在通って来ている生徒で手一杯なので、募集はすでに終了しています。

英語はチャレンジ高校とは違って、短期の指導ではないので、次年度については欠員が出た場合に、募集を行いたいと考えています。

よろしくお願いします。

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英語やり直し塾としての第一歩 [英語]



まずは、下記に記す生徒U子ちゃんのお母さんから、5月の下旬に返信のあったメールを紹介することから始めたいと思います。

【ご丁寧に近況をお知らせくださいまして、どうもありがとうございます。中間テスト中は、これまでにない勉強量で過ごしていました。
今回、うまくいったと思うのは何?と聞いたら、英語だと言っていました。
単語を覚える、書いて書いて覚えるという勉強の仕方は、ようやく身についてきたかなと横で見てて思います。

彼女が社会に出る頃は、どんな世界に飛び込むにしろ、英語が出来なければアウトだと思っておりますので、基礎を学ぶ今が本当にいちばん大事な時期と考えています。

そんな時に、名ばかりの有名塾ではなく、マンツーマンでU子の弱点を見極めつつ指南してくださる先生にお会いできてU子は本当にラッキーです。
引き続きご指南いただければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。】


偏差値の高い私立中学の生徒U子ちゃんの英語の指導を始めて半年以上が経過しました。通い始めたのは、中学2年の12月中旬からで、アンが関わったテストとしては、中2の3学期の期末テスト、中3の1学期の中間と期末テスト、それとこの6月の英検3級の試験です。
学校のテストの点は、それまで6割位だったそうですが、ここ3回について言えば、9割以上をキープしています。英検も2次の面接の得点は良くはなかったですが、1次試験は立派な成績で合格しました。

アンとして珍しく成績のことを書きましたが、点数を取ってもらうこと、英検に受かることを目的にガンガンとやってきたつもりはありません。U子ちゃんの学校では英語で9割を取る生徒はざらにいるようですし、英検3級だってたいしたことではないでしょう。

アンは、U子ちゃんの学校のランクに関係なく、押しつけられたり、管理されてする勉強ではなく、アンが好きな英語をUちゃんにも好きになってもらい、学ぶ楽しさを知って、テストで点を取るだけではない、真の実力をつけてもらいたいと思っています。

指導を始めた当初は、英語が全くわからないというわけではなく、どれもやった記憶はあるけれど、知識や理解があやふやで身についていないという感じでした。一言でいえば、英語の組み立て方や語順、文法もわかっていなかったと思います。
まずは、そこから手をつけようと思い、U子ちゃんの出来るところ、出来ないところをアン自身がしっかりと把握し、お母さんが書いてくださったように、知識が定着していないところ、理解出来てない箇所を何度も繰り返しやりました。Uちゃんの回答をよくチェックして、どこがどのようにわかっていないのか、Uちゃんの考え方の道筋を検証し、ケアレスミスを防ぐために主語に注意を払ったり、動詞の時制に〇をつけてもらうなど、より具体的な指導を心がけました。

現在では、文法のある部分、例えば、「不定詞」を説明してといえば、その内容を自分の言葉で説明出来ますし、弱い部分がどこかと問えば「関係代名詞」(学校ではまだやっていませんが)と答えることが出来ます。
英語という教科については、好きというより、「点数の取れる科目」と思っているようです。また、いい点数を取るというのが、目下の子ちゃんの一番の望みのようです。
それはそれで構わないとも思っています。アンにしても、生徒が点数が良ければうれしいし、張り合いもありますから。
けれど、点数が取れたからといって、本当の実力があるかというとそうとは言えない部分もあると思いますし、テストに出ない範囲でも興味をもって取り組む姿勢を、徐々に身につけていってほしいです。

チャレンジ高校受験の生徒に関わってきて10年が過ぎましたが、それも始めは1人の生徒から徐々に定着していったのですが、「英語のやり直し塾」を掲げてから、最初に来てくれたU子ちゃん(中学から、本格的な大学受験までの英語の指導は初めてです)の指導を心をこめて行い、その先につなげていきたいと考えています。
最後になりますが、一番問題になるのは、アン自身の英語の実力で、それが課題だと思っています。まだまだですが、楽しみながら頑張っていこうと思っています。



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家庭塾卒業後の生徒たち(3) [生徒]

前々回の記事、“学校という組織(都立チャレンジ高校)”では、チャレンジ高校の立ち位置や雰囲気が変わった感じがして、アンのチャレンジ高校に対する好感度が以前と比較して下がっていると書きましたが、チャレンジ高校に入って良かったという生徒もかなりの確率でいることは確かだと思います。

今日は、その生徒たちについ書いてみたいと思います。

一人目と二人目は、2013年チャレンジ高校受験を振り返って(2)のMちゃん(ブログに載せる絵も書いてくれました)と、2016年チャレンジ高校受験を振り返って(2)のK君です。
二人共、不登校の生徒で、姉弟でした。

今年の2月にお母さんからいただいたメールをそのまま紹介させていただきたいと思います。

===略===
お陰様で、Mは、もうすぐ無事に卒業出来そうです。何度も体調を崩しながらも頑張りました。
Kは、土、日も大好きな部活を頑張っています。
なんと、今のところ学校を皆勤なんです。
今が、一番楽しいそうです。
===略===

補足すると、Mちゃんは、チャレンジ高校は、体調の問題もあって、当初から4年かけて卒業する予定だったので、今年卒業でした。
昨年の11月には、Mちゃん自身から直接に電話があり、希望していた美術、デザイ系の専門学校に推薦で合格したといううれしい報告がありました。
また、子どもたちのために、昼も夜も働き続けていたお母さんも正社員になれたとのことで、メールをいただいた時点で、一足先に、春の気配が感じられ、うれしくなりました。


3人目は、2014年チャレンジ高校受験を振り返って(2)のC子ちゃんです。不登校ではありませんでしたが特別支援学級に通っていた生徒で、都立チャレンジ高校には不合格になり、都立エンカレッジ高校に進学した生徒でした。
記事が後追い後追いばかりになっていますが、C子ちゃんは、去年の11月、大学の指定校推薦が取れたとのことで、試験の前日、面接の練習にアンのところに来ました。それ以前にも、連絡があり、大学受験のためにアンのところに再び通って来たいという申し出は受けていたのですが、指定校推薦なら在籍高校の指導で大丈夫ではないかと、その時のアンは答えていました。ところが、前日にやって来たCちゃんは、自分なりにシュミレーションして、いろいろ面接の練習もしていたようですが、受験する大学についての情報も不足していたり、英語の先生になりたいという将来の夢は明確だったものの、その実力が足りない気がして、そこを面接で突つかれたらという不安が胸をよぎり、もっと早くに指導を開始していれば良かったと後悔しました。
結果は合格でした。
この4月から、C子ちゃんは大学生です。

特別支援学級の中等部から、普通の高校に入学するのは大変で、そのまま高等部に進む生徒が圧倒的に多いという情報は、この時期に、そして今もアンの耳にも入っています。けれど、C子ちゃんの能力を認めているお母さんの思いと情報収集力、チャレンジ高校に不合格になっても、合格したエンカレッジ高校で優秀な成績を修めたC子ちゃんの頑張りが実って、大学にも合格しました。

特別支援学級からは、2012年チャレンジ高校受験を振り返って(2)のK君が、昨年、一浪して大学に合格しましたが、Cちゃん、K君に共通するのは、根性があること、努力できることだと思います。

4人目は、2015年チャレンジ高校受験を振り返って(2)のO君です。O君は今年、チャレンジ高校の3年生になった生徒です。この5月にお母さんから連絡があり、大学のAO入試を受けたいので、アンに論文と面接を見てほしいとのことでした。中学の時は不登校でしたが、高校には毎日通って、部活もやり、クラスでも上位の成績をキープしているようです。5月は中間テストの時期なので、尋ねたところ、「頑張らないといい成績は取れない」と言っていたので、その言葉からO君の頑張りが伝わってきました。
O君が大学受験で、またアンのところに来ることになるのは、想像していなかったので、うれしい限りです。

O君は倍率が高いチャレンジ高校の生徒ですが、今、改めて思い起こしてみると、無理、無理と言いながら、勉強についてもやる気のある生徒だったのだと思いました。
そのやる気は本物で、面接や作文にも表れていたのだと想像できます。

O君との受験勉強はこれから本格化しますが、チャレンジ高校受験とは違い、アンも受験する学部に関係する知識が求められるので、そのために必要な本を読んだり、新聞もこれまで以上に丁寧に読み、切り抜きも始めたところです。
オープンキャンパスにも行こうと思っています。

最後になりますが、O君と同じ2015年に受験し、チャレンジ高校が合わなくて、やめたいと言っていたEちゃんも、思い直して何とか学校に通っているようです。
彼女も頑張り屋なので、前を向いて歩み続けてほしいと思っています。




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2017年度新規生徒の募集を開始します [募集について]

【1】来年(2018年度)都立チャレンジ高校(六本木高校、大江戸高校、稔ヶ丘高校、世田谷泉高校、桐ヶ丘高校)及び都立エンカレッジスクールへの進学を希望する中学3年生の生徒
 
・1対1で2時間の指導です。
・指導内容は志願書の作成、作文、面接練習ですが、言葉の理解が弱い生徒には、「日本語トレーニング」(出口汪著)から始めます。
・授業料は2時間で6000円です。  

※不登校の生徒も学力不振の生徒も、それぞれの能力や意欲、性格、精神状態によって、合う高校、合わない高校があるので、高校選びも含めて話し合いながら進めていきたいと思っています。


2】英語をわからなくなった時点まで戻って、やり直したいと希望する私立中学、私立高校の生徒(公立の中学生、高校生も可)

・1対1で2時間の指導です。
・学校の授業内容に対応しながら、同時に文法の基礎事項からやり直し、何回も繰り返しやっていく中で、「わかったつもり」であったことを、問題を解きながら定着させていきます。
・英検3級、2級受験を希望する生徒にも対応します。
・授業料は2時間で7000円です。

※どこで、どのようにつまずいてしまったのか、それぞれの生徒の理解度や問題点を探りながら、少しずつ積み上げていきますが、英語は特に繰り返しやらないと出来るようにならないので、出来るようになりたいと思っている、ある程度やる気のある生徒でないとうまくいかない可能性があります。

家庭塾の最寄り駅:
西武池袋線江古田駅から徒歩3分、都営大江戸線「新江古田駅」から徒歩7分


備考:
・中学3年生、高校3年生で進学志望の生徒は東京都の学習塾受講料貸付金も利用可能です。【1】については、家庭塾への授業料はこれで充当できます。

http://www.tcsw.tvac.or.jp/activity/support_sikin.html


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学校という組織(2)(私立中学、私立高校) [アンおばさんの教育ミニコラム]

前回は、都立チャレンジ高校のここ数年の変化について、アンなりの見解を述べてみましたが、時々面接を手伝っていただいていた元公立中学の先生から、それについての的確な意見をいただきました。

「エンカレッジスクールは登校に自信ありの生徒、チャレンジ高校は思考に自信ありの生徒と、ハッキリ区別してきたように思います」

上記の先生の言葉で、核心を突いていると思ったのは、「チャレンジ高校は思考に自信ありの生徒」という部分です。これまで、チャレンジ高校の受験生に関わってきて、「思考力」(言語で考える力といってもいいかもしれません)がない生徒は、合格するのが難しいと思っていたからです。
(それ以上に、面接では見た目ややる気がポイントになるとは思っていますが)


ところで、今回は都立チャレンジ高校ではなく、私立中学と高校を、学校という組織の面から考えてみることにしました。
昨年は、チャレンジ高校の受験生は少なかったのですが、私立の中学生に英語を教えたり(現在も続いていますが)、私立高校生に関わったり、私立中学、高校の現状について家庭教師の先生から話を聞いたりする中で、学校側の対応について納得のいかないものを感じていました。

公立中学であれば十分についていけると思われるレベルの生徒に対しても、私立では成績が振るわないと、ご家庭で何とかしてくださいと言われるので、保護者は塾を探したり、家庭教師を頼んだりして対応を余儀なくされます。最近では、それほどレベルの高くない私立の中学でも、先取り、先取りで、授業の進み方も早いので、入学後も必死に勉強しなければならないケースも多いと聞いています。そんな勉強オンリィーの生活に適応出来る生徒はいいのですが、勉強に苦手意識をもっていたり、「何のために勉強するのか」などと考えてしまう生徒は、学校に通うこと自体が苦痛になって、不登校の原因にもなりかねません。そういう生徒に対して、学校側の反応が冷ややかなのも気になるところです。

勉強が全てではないはずなのに、その部分で学校または保護者からだめだという烙印を押されると、鈍感力の働かない感受性の豊かな生徒は自己肯定感が低くなり、やらない自分、出来ない自分自身を責めて苦しむことになり、年齢が上がるにつれて事態は深刻になっていきます。

現在、アンのところに通って来ている中3の生徒の学校は、塾に行ったり、家庭教師がついていることを前提に授業を進めているといいます。内容も高校の範囲まで入っているので、幼い頃から自発的に勉強する習慣がついていたり、やるべきことがわかっていて、参考書や問題集を使って自分で理解しながら計画を立てて勉強することが出来る生徒でないと、ついていくのは難しいと思いました。大学の付属校なのですが、他大学に進学する生徒の割合も高く、進学実績をみると指定校推薦でも難関大学へ多数の合格者を出しています。つまり、そのレベルに見合う学力がついているから、指定校推薦も多いのだと推定出来ます。


以前は、と言っても10数年以上前のことになると思いますが、私立の中学、高校は公立の学校より面倒見がよく、レベルの高い中高一貫校に入れば、塾に通わなくても難関大学に入れるという時代があったかと思いますが、現在は当てはまらないと考えるのが妥当だと思います。
つまり、ある程度の私立中学に入学したら、その後の勉強も大変で、塾や家庭教師をつけることを前提に考えておいた方が間違いないということです。少子化の影響で、どの学校も評価を上げなければ生き残れないと考えているため、生徒への要求も高くならざるを得ないのだと思います。


そのため、勉強の苦手な生徒に対しては排除したり、自己責任に帰する学校側の姿勢にアンは少なからぬ疑問をもっていました。ところが、つい先頃、斎藤 孝さんの「受験に欠かせない力をきたえよう ~日本語力と身体感覚~」という講演を聞き、客観性に欠けていたことに気づかされました。

斎藤 孝さんによると、「学校の授業は、上手なテニスのプレイヤーを見ているだけ。見ているだけでは上手にならない」とのことでした。

上手になるためには、つまり出来るようになるためには、繰り返しの勉強が必要で、東大受験生は、「最低でも同じ問題集を5回はやる。5回やらない人の話は聞かない」、勉強時間についても触れ、「結構やっているんです。3時間などと威張って言っている生徒の話は論外」――

勉強している時も、「ぼうっとやらないで意識をはっきりさせてやる」、「頭の中の作業員を増やす」、英語の勉強であれば、「三単現のsをつけないと気持ちが悪い。不定詞の後に動詞がこないと気持ちが悪い」というように、感覚的にわかるようになるまで反復してやる――

勉強への取り組み方としては、「勉強は寒中水泳と同じで、とっかかりが一番いやなので、ストポッチを使っての『5分間勉強法』をやってみて、まず5分やってみたら、あと5分、また5分というように増やしていく」、「やる前から、やらない、出来ないという選択肢はない」、「イチローのようにこの1球にかける。先のことは考えずに今に集中する」――全て納得出来る内容でした。

何が言いたかったというと、私立中学、高校で理想の未来を作っていきたいと思ったら、上記の斎藤 孝さんの言うように勉強すること、1人では無理な場合、どういう段取りで、何をやったらいいのかわからない場合は、塾や家庭教師につくしかないのだと思いました。
学校という組織を批判しても何も変わらないからです。


いずれにしても、都立でも私立でも、学校という組織に重きを置きすぎないで、生徒自身の能力、またそれぞれのご家庭の経済状態も踏まえながら、より自分に合った学校に進学すること、そのための努力は惜しまないこと、その頑張りが後々の力になるように取り組むことが大切だと、アンは思っています。

英語指導に関しては、私立中学、私立高校の英語のやり直しから始め、大学受験または英検2級以上の英語の力をつけたい生徒、ある程度はやる気のある生徒に来てほしいと思っています。(全くやる気のない生徒に、出来るようになってもらうには限界があるからです)



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学校という組織(都立チャレンジ高校) [アンおばさんの教育ミニコラム]

アンはこれまで、不登校、学力不振の生徒の進学先としてはチャレンジ高校が一番だと思っていました。おとなしく真面目な生徒の多い、雰囲気のいい学校で、都立なので保護者の経済的な負担も少なく、過去は問わずにこれから頑張ろうとしている生徒を応援する学校だと認識していたからです。

アンの家庭塾に来なくても合格する生徒はいくらでもいると思いますが、縁あって来てくれた生徒に対しては、不登校なら、まず自分の家から外の世界に出て、家族以外の他人と関わりを持つこと、きちんと通ってくることで高校に通える下地を作ってほしいと思っていました。受験に必要な志願申告書や作文、面接の練習は次の段階になります。
学力不振の生徒なら、まず机に向かって勉強する習慣をつけること、勉強に対する抵抗感を志願申告書や作文の練習をすることで少しずつ減らしていくことをテーマにしていました。勉強嫌いで、1日に30分勉強するのも苦痛なようでは、チャレンジする生徒を求めているチャレンジ高校には合わない生徒だと思っていたからです。

その観点から見れば、家庭塾で頑張った生徒は自信をもってチャレンジ高校に送り出せるし、チャレンジ高校もそのような生徒のためにある高校だと考えていました。

ところが、ここ2、3年は、アンのチャレンジ高校に対する印象が変わってきています。設立当初のチャレンジ高校の理念が薄らいできているように感じられるのです。

学校の先生になった元生徒から、学校にとって一番大事なのは、1に組織、2に学年、3にクラス、4に生徒と聞いたことがありますが、チャレンジ高校は一般の高校と違い、1に生徒とまではいかないまでも、生徒を大事にしてくれる学校だと思っていました。
それが一般の高校と同じように、組織を優先するようになってきたような気がしています。学力にシフトして大学への進学率を伸ばしたり、学力不振よりも頭のいい生徒を多くとって、学校の評価を上げることを優先したり(これが生徒のためなら全く問題はないのですが、落ちこぼれや、卒業出来ない生徒が増えていくことにもつながっていきます)、全日制からの先生が以前より多くなり、生徒に情熱をもって向かう先生が少なくなっている印象を受けます。中には、チャレンジ高校に不本意ながら赴任して、生徒に偏見を持っていたり、やる気の感じられない先生もいるという声を卒業生や在校生、保護者から聞く機会も増えてきました。

7年ほど前に、アンが手に入れた情報によると、チャレンジ高校が求めている生徒は、本気で入学したいと思っている生徒、頑張る気持ちのある生徒でした。そのために受験に必要な志願申告書や作文、面接も建前ではなく、本音と本気で向かえば合格出来るという印象でした。
けれど、生徒一人ひとりより、一般の高校と同じように組織第一で、本音や本気よりも建前が重視されるようになってきたように思います。

具体的には、不登校の生徒なら、これまで朝起きられなかったり、昼夜逆転していたり、ゲームやSNSで1日の大半を過ごしていたとしても、「入学したら、毎日、学校に通えますか」と問われたら、「はい」と答えられる生徒。学力不振で、これまで家でほとんど勉強してこなかった生徒でも、「入学したら、一生懸命に勉強します」と、言える生徒です。嘘は見抜かれてしまいますから、自信がなくても、目に力を込めてやる気を示せばOKです。
上手な演技が出来ればいいということになるかもしれません。

上記の例はアンの推測にすぎませんが、全く的が外れていたとしたら、その方がアンにとってはうれしいことです。
チャレンジ高校が組織を重視する一般の高校に近くなって来ているとしたら、そこに向けて生徒と共に努力しようとする気持ちも半減します。

今年、チャレンジ高校に不合格になった生徒の作文の評価があまりに低かったこと(面接はともかくとして、過去問に準じた問題ならこれまでの生徒はかなりの得点を取れていたし、今年の生徒はもともと作文が不得意ではありませんでした)、彼が受験した組織としての学校に合わなかったと判断されたのではないかと感じられたこと、春休み中にチャレンジ高校をやめたいと相談に来た生徒が出たこと(学校の体質に嫌気がさしているようでした)も、アンの気持ちの変化に関係があると思っています。

それでも、これからもチャレンジ高校の受験を希望する生徒には、これまでと変わらずにやっていきたいと思っています。
ただ、本音より建前を重視したり、合格するために嘘を教えたり、演技することを指導の柱にはしたくないと思っています。

繰り返しになりますが、不登校の生徒なら、家庭塾に通って来ることで少しずつ活力を取り戻し、高校で再び不登校にならないようにすること、学力不振の生徒なら、家庭塾で勉強に向かう姿勢や態度を身につけ、嘘ではなく、「高校に入学したら勉強も頑張る」と言える自分を作ってもらうことです。 そうでないと、チャレンジ高校に合格しても、なかなか卒業出来なかったり、卒業出来たとしても、その先の進路は危ういと思っているからです。


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2017年  都立チャレンジ高校受験を振り返って [受験]

今年は都立チャレンジ高校への受験生は1人でしたが、例年と同じように、生徒と保護者の了解を得て記事にすることにしました。

東京都教育委員会のホームページによると、平成29年度の合格者の内訳は以下のようになっていました。
チャレンジ高校は、男子に比べて女子の合格率が高かった時代が長く続いていましたが、ここ数年はその差が少なくなってきているという印象があります。特に、女子の合格率が圧倒的に高かった六本木高校で、今年はその差がさらに縮まっています(昨年の合格率は男41、女104でした)。
チャレンジ高校の合否を決めるのは面接で、その点で男子より言語能力が勝っている女子の方が有利だと考えていたのですが、その力のある男子が受験するようになったか、定かではありません。

学校名   募集人員      受検人員           合格人員
   
六本木高校  140   男115  女151    計266  男58   女87    計145
大江戸高校  140    男160   女132   計292   男59   女 87  計146
世田谷泉高校 170     男120   女129  計 249   男82  女102  計184
稔ヶ丘高校  200    男191   女134   計 325  男103  女104  計207
桐ヶ丘高校  140    男89    女 90   計179   男70   女 75   計145


家庭塾からは、M君が倍率の高いA高校を志望し、午前部と午後部だけで、夜間部は希望せずに願書を提出しました。

まずは、受験直前の23日に、M君のお母さんとアンがやりとりしたメールから紹介させていただきたいと思います。

アンからM君のお母さんへのメール――明日はいよいよ受験ですね。M君は今までの生徒の中で最もやる気とエネルギーのある生徒でした。国語力もあったので、私も苦労しませんでした。短期間でしたが、やるべきことはやりきったと思っています。合格出来ると思っていますが、試験は水もの、面接官との相性もありますので、絶対とは言い切れません。ご了承いただければと思います。
よい知らせを期待しています。

M君のお母さんからアンへのメール――ご連絡ありがとうございます。いよいよ明日、私の方が緊張してしまって。
12月、学校の先生から難しいと言われ、すがる気持ちで入塾しましたが……お陰様で本人もやる気と自信がつき明日にのぞめると思います!合格出来ればMも初めて達成感が得られるかなと思います。ダメでもやるだけの事はやったので悔いはありません。ご丁寧なご指導本当にありがとうございました。
3月2日笑顔で良いご報告ができるように 後は神頼みです。


そして、試験当日、M君自身からメールが届きました。

M君からのアンへのメール――無事に終わりました。ありがとうございました。作文も予想通りの問題でさらさら書けました。

アンからM君へのメールーーお疲れさまでした。手応えはあったようですね。いい知らせを待っています。

そして、アンの計画では、この後に続けて、M君が合格したことを書くつもりでした。ところが、シナリオ通りにはいきませんでした。M君は不合格でした。


発表当日、M君とお母さんが報告と挨拶をかねて見えたのですが、「残念だった」という言葉より、「納得できない」という気持ちの方が強くて、M君、お母さん、アンの三人で「納得出来ない」と何度も言い合い、腹立たしい気持ちでいっぱいになりました。

そういう気持ちにさせられたのは、面接官3人のうち2人の質問内容を聞いてからです。

チャレンジ高校の面接は一般の高校とは違い、ありきたりの質問ではなくかなり突っ込んでしつこく質問されたり、建前だけの答え方では通用しなかったり、「この学校を落ちたらどうするつもりですか」のようないじわるな質問をされることがあります。
そのため、アンも面接の練習をする時には、思いつくかぎりのいじわるな質問をして、生徒にそういう質問にも慣れてもらうようにしていました。

ところが、M君が質問された内容はいじわるを通り越して、悪意さえ感じられるものでした。

M君は不登校ではなく、学力不振の元気いっぱいの生徒でした。中学校では授業中に勉強がわからないので、隣の子に話かけて先生から注意されたり、友達同士では意見の相違から対立することもあったようです。
面接官は、不登校ではないのに、なぜチャレンジ高校を受験したのか、勉強が苦手でこの先やっていけると思うのか、これまで勉強で頑張れなかった君が、将来なりたいものがあるからといってそれに向かって努力出来ると思うのかなど、勉強についての内容がほとんどだったといいます。
友達関係についての質問も、M君のマイナス面を引き出すための誘導尋問のような印象を受けました。

M君に面接内容を聞けば聞くほど、面接官3人の先生のうちの2人が、M君のことを合格させたくない気持ちが感じ取れました。
面接官の求める生徒は、見るからにおとなしそうな不登校の生徒で、勉強もそれほど苦手ではなく、不登校で勉強が遅れているものの元々は出来る生徒なのだと思いました。
逆にいえば、勉強が苦手で授業中に他の生徒の迷惑にもなりかねないM君、元気がありすぎて、自分の思っていることを臆せず口に出したり、行動出来たりするM君は、不登校のおとなしい生徒達を脅かす存在にもなりかねないと判断されたのかもしれません。

このことは、M君の面接官に限らず、少しでも勉強の出来る生徒を取りたいという最近のチャレンジ高校側の思惑が働いている気がします(アンなりの見解で、当たっているかどうかはわかりませんが…)。
これまでの家庭塾の生徒を振り返ってみても、不合格になる生徒は、不登校であるないにかかわらず、学力不振の生徒(学習障害を含む)がほとんどだったからです。担任の先生からは、M君はチャレンジ高校ではなく、エンカレッジ高校を勧められたと言っていました。


M君の結果については納得出来ていないので、以下にアンが認めているM君のいいところを書いてみたいと思います。

お母さんからのメールにあるように、M君が家庭塾に来たのは12月中旬でした。この頃は、途中でチャレンジ高校の受験を断念した生徒も来ていたのですが、やる気があったので、10月から来ていた生徒にすぐに追いついてしまう勢いでした。
一番感心したのは、最初から受験が他人事ではなく、自分事になっていたことです。
一般的には、12月になれば焦ってやり出すのが当然と考えれがちですが、そうでない生徒の方が多いです。回数もこの時期からなら週に1回では足りない(特に学力不振の生徒)のですが、それ以上来ることには大部分が消極的でしたが、M君はやる気満々という感じでした。チャレンジ高校の作文は論理性が求められるので、そこを重点的にやると、説得力のある文章が書けるようになり、本人も自信がついたようです。

都立の普通高校の推薦入試が始まる前には、クラスメートの面接練習が甘すぎると私に感想を言ったり(推薦では不合格になった生徒が多かったそうで、面接で答えられない質問が多かったとのことでした)、推薦入試の作文の問題も友達から借りてコピーして持って来てやってみたり、とにかく前向きでした。
志望校の倍率もチェックしていて、発表されるとすぐにアンにメールをしてきました。

中学に入学してからは家で勉強したことはないと言っていたM君ですが、チャレンジ高校の受験については最初から最後まで本当によく頑張りました。
こんなM君の頑張りが、面接官に伝わらなかったのは悔しいかぎりです。

最後になりますが、M君は現在、芸術分野で優れた才能を発揮しています。
夢ではなく、将来、それで身を立てていく道も拓かれています。そこが一番のM君のアピールポイントであり、魅力だったのですが、面接ではそこに触れられることはなかったといいます。

反省点といえば、M君が自信を持ちすぎて、謙虚さが足りなくなっていた部分があったかもしれないということです。自信はないけど、ひた向きに一生懸命臨む姿が評価されるからです。
そうだとしたら、それはアンの責任だと思っています。

今はまだ納得できないと思いますが、この初めての挫折をバネに、滑り止めで合格していた高校で、勉強についても頑張ってほしいと思います。





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