So-net無料ブログ作成

学校という組織(都立チャレンジ高校) [アンおばさんの教育ミニコラム]

アンはこれまで、不登校、学力不振の生徒の進学先としてはチャレンジ高校が一番だと思っていました。おとなしく真面目な生徒の多い、雰囲気のいい学校で、都立なので保護者の経済的な負担も少なく、過去は問わずにこれから頑張ろうとしている生徒を応援する学校だと認識していたからです。

アンの家庭塾に来なくても合格する生徒はいくらでもいると思いますが、縁あって来てくれた生徒に対しては、不登校なら、まず自分の家から外の世界に出て、家族以外の他人と関わりを持つこと、きちんと通ってくることで高校に通える下地を作ってほしいと思っていました。受験に必要な志願申告書や作文、面接の練習は次の段階になります。
学力不振の生徒なら、まず机に向かって勉強する習慣をつけること、勉強に対する抵抗感を志願申告書や作文の練習をすることで少しずつ減らしていくことをテーマにしていました。勉強嫌いで、1日に30分勉強するのも苦痛なようでは、チャレンジする生徒を求めているチャレンジ高校には合わない生徒だと思っていたからです。

その観点から見れば、家庭塾で頑張った生徒は自信をもってチャレンジ高校に送り出せるし、チャレンジ高校もそのような生徒のためにある高校だと考えていました。

ところが、ここ2、3年は、アンのチャレンジ高校に対する印象が変わってきています。設立当初のチャレンジ高校の理念が薄らいできているように感じられるのです。

学校の先生になった元生徒から、学校にとって一番大事なのは、1に組織、2に学年、3にクラス、4に生徒と聞いたことがありますが、チャレンジ高校は一般の高校と違い、1に生徒とまではいかないまでも、生徒を大事にしてくれる学校だと思っていました。
それが一般の高校と同じように、組織を優先するようになってきたような気がしています。学力にシフトして大学への進学率を伸ばしたり、学力不振よりも頭のいい生徒を多くとって、学校の評価を上げることを優先したり(これが生徒のためなら全く問題はないのですが、落ちこぼれや、卒業出来ない生徒が増えていくことにもつながっていきます)、全日制からの先生が以前より多くなり、生徒に情熱をもって向かう先生が少なくなっている印象を受けます。中には、チャレンジ高校に不本意ながら赴任して、生徒に偏見を持っていたり、やる気の感じられない先生もいるという声を卒業生や在校生、保護者から聞く機会も増えてきました。

7年ほど前に、アンが手に入れた情報によると、チャレンジ高校が求めている生徒は、本気で入学したいと思っている生徒、頑張る気持ちのある生徒でした。そのために受験に必要な志願申告書や作文、面接も建前ではなく、本音と本気で向かえば合格出来るという印象でした。
けれど、生徒一人ひとりより、一般の高校と同じように組織第一で、本音や本気よりも建前が重視されるようになってきたように思います。

具体的には、不登校の生徒なら、これまで朝起きられなかったり、昼夜逆転していたり、ゲームやSNSで1日の大半を過ごしていたとしても、「入学したら、毎日、学校に通えますか」と問われたら、「はい」と答えられる生徒。学力不振で、これまで家でほとんど勉強してこなかった生徒でも、「入学したら、一生懸命に勉強します」と、言える生徒です。嘘は見抜かれてしまいますから、自信がなくても、目に力を込めてやる気を示せばOKです。
上手な演技が出来ればいいということになるかもしれません。

上記の例はアンの推測にすぎませんが、全く的が外れていたとしたら、その方がアンにとってはうれしいことです。
チャレンジ高校が組織を重視する一般の高校に近くなって来ているとしたら、そこに向けて生徒と共に努力しようとする気持ちも半減します。

今年、チャレンジ高校に不合格になった生徒の作文の評価があまりに低かったこと(面接はともかくとして、過去問に準じた問題ならこれまでの生徒はかなりの得点を取れていたし、今年の生徒はもともと作文が不得意ではありませんでした)、彼が受験した組織としての学校に合わなかったと判断されたのではないかと感じられたこと、春休み中にチャレンジ高校をやめたいと相談に来た生徒が出たこと(学校の体質に嫌気がさしているようでした)も、アンの気持ちの変化に関係があると思っています。

それでも、これからもチャレンジ高校の受験を希望する生徒には、これまでと変わらずにやっていきたいと思っています。
ただ、本音より建前を重視したり、合格するために嘘を教えたり、演技することを指導の柱にはしたくないと思っています。

繰り返しになりますが、不登校の生徒なら、家庭塾に通って来ることで少しずつ活力を取り戻し、高校で再び不登校にならないようにすること、学力不振の生徒なら、家庭塾で勉強に向かう姿勢や態度を身につけ、嘘ではなく、「高校に入学したら勉強も頑張る」と言える自分を作ってもらうことです。 そうでないと、チャレンジ高校に合格しても、なかなか卒業出来なかったり、卒業出来たとしても、その先の進路は危ういと思っているからです。


共通テーマ:学校

2017年  都立チャレンジ高校受験を振り返って [受験]

今年は都立チャレンジ高校への受験生は1人でしたが、例年と同じように、生徒と保護者の了解を得て記事にすることにしました。

東京都教育委員会のホームページによると、平成29年度の合格者の内訳は以下のようになっていました。
チャレンジ高校は、男子に比べて女子の合格率が高かった時代が長く続いていましたが、ここ数年はその差が少なくなってきているという印象があります。特に、女子の合格率が圧倒的に高かった六本木高校で、今年はその差がさらに縮まっています(昨年の合格率は男41、女104でした)。
チャレンジ高校の合否を決めるのは面接で、その点で男子より言語能力が勝っている女子の方が有利だと考えていたのですが、その力のある男子が受験するようになったか、定かではありません。

学校名   募集人員      受検人員           合格人員
   
六本木高校  140   男115  女151    計266  男58   女87    計145
大江戸高校  140    男160   女132   計292   男59   女 87  計146
世田谷泉高校 170     男120   女129  計 249   男82  女102  計184
稔ヶ丘高校  200    男191   女134   計 325  男103  女104  計207
桐ヶ丘高校  140    男89    女 90   計179   男70   女 75   計145


家庭塾からは、M君が倍率の高いA高校を志望し、午前部と午後部だけで、夜間部は希望せずに願書を提出しました。

まずは、受験直前の23日に、M君のお母さんとアンがやりとりしたメールから紹介させていただきたいと思います。

アンからM君のお母さんへのメール――明日はいよいよ受験ですね。M君は今までの生徒の中で最もやる気とエネルギーのある生徒でした。国語力もあったので、私も苦労しませんでした。短期間でしたが、やるべきことはやりきったと思っています。合格出来ると思っていますが、試験は水もの、面接官との相性もありますので、絶対とは言い切れません。ご了承いただければと思います。
よい知らせを期待しています。

M君のお母さんからアンへのメール――ご連絡ありがとうございます。いよいよ明日、私の方が緊張してしまって。
12月、学校の先生から難しいと言われ、すがる気持ちで入塾しましたが……お陰様で本人もやる気と自信がつき明日にのぞめると思います!合格出来ればMも初めて達成感が得られるかなと思います。ダメでもやるだけの事はやったので悔いはありません。ご丁寧なご指導本当にありがとうございました。
3月2日笑顔で良いご報告ができるように 後は神頼みです。


そして、試験当日、M君自身からメールが届きました。

M君からのアンへのメール――無事に終わりました。ありがとうございました。作文も予想通りの問題でさらさら書けました。

アンからM君へのメールーーお疲れさまでした。手応えはあったようですね。いい知らせを待っています。

そして、アンの計画では、この後に続けて、M君が合格したことを書くつもりでした。ところが、シナリオ通りにはいきませんでした。M君は不合格でした。


発表当日、M君とお母さんが報告と挨拶をかねて見えたのですが、「残念だった」という言葉より、「納得できない」という気持ちの方が強くて、M君、お母さん、アンの三人で「納得出来ない」と何度も言い合い、腹立たしい気持ちでいっぱいになりました。

そういう気持ちにさせられたのは、面接官3人のうち2人の質問内容を聞いてからです。

チャレンジ高校の面接は一般の高校とは違い、ありきたりの質問ではなくかなり突っ込んでしつこく質問されたり、建前だけの答え方では通用しなかったり、「この学校を落ちたらどうするつもりですか」のようないじわるな質問をされることがあります。
そのため、アンも面接の練習をする時には、思いつくかぎりのいじわるな質問をして、生徒にそういう質問にも慣れてもらうようにしていました。

ところが、M君が質問された内容はいじわるを通り越して、悪意さえ感じられるものでした。

M君は不登校ではなく、学力不振の元気いっぱいの生徒でした。中学校では授業中に勉強がわからないので、隣の子に話かけて先生から注意されたり、友達同士では意見の相違から対立することもあったようです。
面接官は、不登校ではないのに、なぜチャレンジ高校を受験したのか、勉強が苦手でこの先やっていけると思うのか、これまで勉強で頑張れなかった君が、将来なりたいものがあるからといってそれに向かって努力出来ると思うのかなど、勉強についての内容がほとんどだったといいます。
友達関係についての質問も、M君のマイナス面を引き出すための誘導尋問のような印象を受けました。

M君に面接内容を聞けば聞くほど、面接官3人の先生のうちの2人が、M君のことを合格させたくない気持ちが感じ取れました。
面接官の求める生徒は、見るからにおとなしそうな不登校の生徒で、勉強もそれほど苦手ではなく、不登校で勉強が遅れているものの元々は出来る生徒なのだと思いました。
逆にいえば、勉強が苦手で授業中に他の生徒の迷惑にもなりかねないM君、元気がありすぎて、自分の思っていることを臆せず口に出したり、行動出来たりするM君は、不登校のおとなしい生徒達を脅かす存在にもなりかねないと判断されたのかもしれません。

このことは、M君の面接官に限らず、少しでも勉強の出来る生徒を取りたいという最近のチャレンジ高校側の思惑が働いている気がします(アンなりの見解で、当たっているかどうかはわかりませんが…)。
これまでの家庭塾の生徒を振り返ってみても、不合格になる生徒は、不登校であるないにかかわらず、学力不振の生徒(学習障害を含む)がほとんどだったからです。担任の先生からは、M君はチャレンジ高校ではなく、エンカレッジ高校を勧められたと言っていました。


M君の結果については納得出来ていないので、以下にアンが認めているM君のいいところを書いてみたいと思います。

お母さんからのメールにあるように、M君が家庭塾に来たのは12月中旬でした。この頃は、途中でチャレンジ高校の受験を断念した生徒も来ていたのですが、やる気があったので、10月から来ていた生徒にすぐに追いついてしまう勢いでした。
一番感心したのは、最初から受験が他人事ではなく、自分事になっていたことです。
一般的には、12月になれば焦ってやり出すのが当然と考えれがちですが、そうでない生徒の方が多いです。回数もこの時期からなら週に1回では足りない(特に学力不振の生徒)のですが、それ以上来ることには大部分が消極的でしたが、M君はやる気満々という感じでした。チャレンジ高校の作文は論理性が求められるので、そこを重点的にやると、説得力のある文章が書けるようになり、本人も自信がついたようです。

都立の普通高校の推薦入試が始まる前には、クラスメートの面接練習が甘すぎると私に感想を言ったり(推薦では不合格になった生徒が多かったそうで、面接で答えられない質問が多かったとのことでした)、推薦入試の作文の問題も友達から借りてコピーして持って来てやってみたり、とにかく前向きでした。
志望校の倍率もチェックしていて、発表されるとすぐにアンにメールをしてきました。

中学に入学してからは家で勉強したことはないと言っていたM君ですが、チャレンジ高校の受験については最初から最後まで本当によく頑張りました。
こんなM君の頑張りが、面接官に伝わらなかったのは悔しいかぎりです。

最後になりますが、M君は現在、芸術分野で優れた才能を発揮しています。
夢ではなく、将来、それで身を立てていく道も拓かれています。そこが一番のM君のアピールポイントであり、魅力だったのですが、面接ではそこに触れられることはなかったといいます。

反省点といえば、M君が自信を持ちすぎて、謙虚さが足りなくなっていた部分があったかもしれないということです。自信はないけど、ひた向きに一生懸命臨む姿が評価されるからです。
そうだとしたら、それはアンの責任だと思っています。

今はまだ納得できないと思いますが、この初めての挫折をバネに、滑り止めで合格していた高校で、勉強についても頑張ってほしいと思います。





共通テーマ:学校

2017年チャレンジ高校の願書提出日によせて [受験]


昨日が都立高校の願書提出の2日目で、都立チャレンジ高校の応募倍率も昨日には東京都教育委員会のホームページに掲載されていました。2、3年前までは朝日新聞にも他の都立高校といっしょに掲載されていて、願書提出日の翌日には真っ先にそれを確認したものでした。けれど、今年も新聞されていなかったので、なぜそこに紙面を割けないのかと疑問に感じています。今はネットで簡単に検索できるので必要ないと思われているのかもしれませんが、活字で読むのが好きなアンにはちょっと不満です。(他紙に掲載されているかどうかはわかりませんが…)

2017年度の都立チャレンジ高校の倍率は

                  募集人員   男    女    計
六本木高校2.01倍(1.54倍)     140   126   155   281 

大江戸高校2.17倍(2.12倍)     140   165   139   304 

世田谷泉高校1.53倍(1.31倍)    170   126   134   260

稔ヶ丘高校1.68倍(1.49倍)     200   198   138   336

桐ヶ丘高校1.31倍(1.39倍)     140   90    93   183


中学校側の指導が年々、安全志向を強めているなかで、今年は昨年より倍率が下がると思っていたのですが、逆に倍率は上がっていて、中でも六本木高校が倍率を伸ばしていました。また、以前に比べると、男子の応募者数が増え、稔ヶ丘高校では女子をかなり上回っています。
不登校、学力不振の生徒のいずれの場合も、中学に入学してから勉強が全くわからなくなって、授業についていけなくなった生徒に対しては、中学の先生もチャレンジ高校の受験を勧めないケースもあるので、受かりそうな生徒だけが受験する可能性が高くなり、倍率が高くないチャレンジ高校でも楽に入れるというものでもないかもしれません。希望すればほぼ全員が合格できる通信制サポート高校との違いは明らかです。


アンの家庭塾からは、今年は一人、倍率の高いA高校を受験します。もう一人、10月から12月まで週に1度通って来た生徒がいたのですが、自分の好きなことが学べる私立の学校に合格し、チャレンジ高校には願書を提出するに至りませんでした。進路決定までは、家庭の事情もあり、ご両親もかなり悩まれたようですが、向かない勉強をするよりも、本人がやりたい道に進む方が本人のためになると判断されたようです。アンもそれで良かったのではないかと思っています。

ところで、今回に限らず、勉強に向かない生徒(勉強に対して苦手意識、または拒否反応が強い)というのは、これまでアンが関わった生徒の中でも、少なく見積もって3分の1程度はいたと思います。どうしたらチャレンジ高校に合格してもらえるか、指導に悩んだ生徒です。

先日、「受験に欠かせない力をきたえよう」――日本語力と身体感覚――という齋藤孝さんの公開講座が4月に都内であるという広告を目にしました。まだ話を聞いたわけではありませんが、その通りだと思います。
日本人なら、日本語は誰でもわかるというわけではないと生徒と接していて実感しています。
実際のところ、この日本語力が低いと、学校の授業もついていけないし、チャレンジ高校に合格するにも苦戦を強いられると思っています。
チャレンジ高校の受験をやめた生徒には、最初の1か月位は、志願申告書や作文の練習ではなく、出口汪さんの「日本語トレーニング」という教材を使って勉強しました。
まず、ここから始めないとチャレンジ高校に必要な作文を書く力も、かなり突っ込んで質問される面接にも対応できないと思ったからです。
けれど、日本語力のない生徒にこの力をつけるのは、相当な期間が必要です。
アンの家庭塾には、受験間近になって来る生徒が多いのですが、チャレンジ高校の受験を希望する生徒で、この力が足りないと思われる生徒には、出来るだけ早く通って来てほしいというのが、アンの正直な気持ちです。
また、日本語力がつけば、学校の授業もわかるようになると思いますが、そのためには生徒自身のやる気がどうしても必要なので、勉強が苦手な生徒にとっては楽ではないと思います。

最後になりますが、12月から通って来ている生徒は、勉強(特に数学と英語)には苦手意識をもっていて、家で勉強したことはほとんどないとのことでしたが、日本語力とやる気があるので、順調に進んでいます。(昨年は、この時期、毎晩のようにファックス指導もしていましたが、今年はその必要もなく、また受験生が1人なので余計にそう感じられるのかもしれません。)

それでも、倍率の高い高校だし、午前部と午後部しか希望していないので、その分だけ競争率は上がるので、残りの2週間、気を抜かずに生徒とともに頑張りたいと思っています。



共通テーマ:学校

2017年  年頭所感 [ご挨拶]

あけましておめでとうございます。

2008年から書き始めた10年日記も、この1年間で終了する予定です。同じ日にちが10年分、同じページに書けるようになっているので、1年前の今日は、午前中、近くの北江古田公園と江古田の森公園(アンのお気に入りの公園で、時折、脳科学者の茂木健一郎さんのランニング姿も見かけます)に歩きに行ったと書いてありましたが、今日も今歩き終わって帰ってきたところです。

そして、10年前の2008年を見てみると、アンが初めて関わった都立チャレンジ高校の受験生の名が記してありました。それ以前にも友人の家庭教師の先生からの依頼で、高校受験や大学受験の科目指導はやっていたのですが、チャレンジ高校の受験生の指導がアンには一番合っていると思い、「不登校、学力不振のための家庭塾」を始めることにしたのです。

当時は、チャレンジ高校受験を謳っている塾は少なかったと記憶していますが、最近は個別指導塾や、それを専門にする塾も増えてきているようで、以前のようにお断りするほど生徒も来なくなっています。

そんな訳で、今年のチャレンジ高校の受験生は2人(うち1人は、本命はチャレンジ高校ではありません)なので、受験シーズンにもかかわらず、こと受験について言えば、アンはそれほど忙しくはありません。

けれど、昨年から、アンは英会話教室に通い始めて、その予習や復習に追われていたことと(ただ通っているだけでは身につかないと思ったので)、私立の中学生の英語の指導をするようになって、教え方を模索している過程で、様々なタイプの英語の参考書やら問題集をやるようになったことで、暇というわけではなくなっています。

昨年から、チャレンジ高校の生徒に大学受験のための英語を、基礎から遡って教えたいと思って、その告知もブログに書いたのですが、実際に、私立中学の生徒の指導を始めてみると、チャレンジ高校の英語のレベルより数段に高く、教材を見てそのレベルの高さに驚きました。よほど優秀な生徒でもない限り、授業についていくのは大変だと思いました。

家庭教師の先生によると、偏差値の高い中学ではレベルも高いし進み方も早いので、少なからぬ生徒がついていけずに(学校側はフォローをしてくれないので)、塾に行ったり、家庭教師に教わったりして成績をキープしているとのことでした。

さて、年頭の所感ですが、新聞に掲載されている本の広告の言葉に、「命には限りがあるけれど、学びは永遠」というようなことが書いてありました。
それを読んで、アンも、なかなか上達はしないけれど、それでも好きな英語の勉強をこれからもずっと続けていこうと、思いを新たにしました。

チャレンジ高校の受験生の指導はこれからも続けていきたいと思っていますが、基礎から英語をやり直したいと思っている、中学生、高校生とも一緒に勉強が出来ればと思っています。

今年も生徒と共に頑張りたいと思います。
よろしくお願いします。



共通テーマ:学校

家庭塾卒業後の生徒たち(2) [生徒]


前回のブログの続きです。

2人目は、2015年「チャレンジ高校受験を振り返って(2)のA子ちゃんです。

A子ちゃんとは、昨年、チャレンジ高校に入学したての頃は、家庭塾で「不登校の生徒のしゃべり場」的なものをやっていて、そのメンバーにもなっていたので話を聞く機会もあったのですが、それからすぐに連絡が取れなくなって(メールアドレスが変わったためで、よくあることなのですが)、気になってお母さんにメールしたところ、お母さんから折り返しの電話があり、親子で近況報告に見えたのです。

昨年から、夏の短い期間だけ、花屋やでバイトしているというA子ちゃんは、手づくりのフラワーアレンジメントを持って来てくれました。アンが5月に鎖骨と肋骨を骨折したことを知って、そのお見舞いだというのです。この時期に、アンの体はすっかり回復していたのですが、思いがけないA子ちゃんとお母さんからのプレゼントに気持ちがふぁ~っと柔らかくなりました。うれしかったです。ピンクをベースにしたやさしい花々でした。

チャレンジ高校受験の折りには、お母さんやアンは、出来ることなら午前部か、午後の部に行ってほしいと思っていたのですが、Aちゃんは自分の意思を貫き通しました。結果は正解だったようです。夜間部が合っていたようで、午前部や午後部は賑やかすぎて、もしそこに入っていたらやっていけなかったかもしれないと言っていました。
先生方もいいそうです。

受験の時から、高校に入ったらアルバイトをして、早く自立したいと言っていたA子ちゃんでしたが、それは実現出来ていました。
夏の花屋さん以外に、週に何日か、学校に行くまでの時間、飲食店で働いているそうです。
バイト先も簡単に決まったわけではなく、面接もかなり受けたと言っていました。採用する側の基準がわからないだけに、続けて落ちるとへこむものですが、アンの知らないところで、A子ちゃんは頑張ったのだと思います。

チャレンジ高校は出席率が大事なので、それを尋ねたところ、バイトは休まないけれど、学校は時に休むことがあるとのことでした。バイトを終えてから学校に行くので、バイトのある日は休まないそうです。
欲しいものが沢山あるようで、そのためのお小遣い稼ぎかと思いますが、頼もしい限りだと思いました。
職場の雰囲気は悪くないようですが、それでも働いてお金を得るのは楽なことではないので、その大変さは想像出来ます。
人前に出ることが苦手で、繊細な神経の持ち主であるA子ちゃんならなおさらのことだと思います。

A子ちゃんは大人びたきれいな子で、自分の意見もしっかり持っていて、それを自分の言葉で表現出来るので、同年代の子よりしっかり見えます。
それだけに、内面の弱さや、相手の身になって考える本当のやさしさ、深さが、わかりづらいところがあります。
元気そうにしていても空元気であることが時に感じられます。
つらいのに何でもない振りをしたり、泣きたいのに強がってしまうところは変わっていないように感じられました。
人に弱みを見せたり、素直に甘えられるようになると、A子ちゃん自身、もう少し楽になる気がしています。

アルバイトまで出来るようになったのだから、もう大丈夫ということではなく、無理をしないで少しずつ進んでいってほしいと思いました。
A子ちゃんが望んでいる自立も、ずっと先のことにして、その時期が来るのを待つのが一番かもしれません。

________________________________________
3人目は、今から10年前、家庭塾を本格的に始める前に大学受験で現代文を教えた(ブログでは「読み、書きから大学入試へ」で紹介した)Kちゃんです。
彼女は不登校や学力不振ではなく、中堅の私立高校で3年間部活に明け暮れていたため、受験勉強に出遅れてしまい、浪人することになった生徒でした。
小学校の先生になるのが夢だったのですが、やる気がイマイチだったことと、文章を読んだり書いたりすることが苦手とのことで、知り合いの家庭教師の先生から頼まれての仕事でした。
受験が近づいても、出した宿題をやってこないなど、甘いところが多々見受けられたので、「国立はとても無理だから、私立だけにしなさい」と本気で叱り、泣かせてしまったことも今となってはなつかしい思い出です。

そんなKちゃんも、今では立派な小学校の先生6年目で、去年、家を出て、本当の自立を果たしました。
小学校の先生は仕事が多くて大変だとよく言われていますが、Kちゃんも朝8時前に家を出て、家に帰るのは毎晩9時過ぎだといいます。
それでも、全くグチや泣き言を言わないのは、無理をしているのではなく、先生という仕事が本当に好きなんだと思います。
会う度に、生徒たちがかわいいと言っています。特に気に入った生徒も、合わない生徒もいなくて、みんな一様にかわいいそうです。
若くて、きれいで、威張ったところが全くないKちゃんは、きっと生徒からも慕われていることでしょう。

以前は、生徒や父兄よりも職員室の人間関係の方が大変だと言っていましたが、今は問題のある先生のもとで、学級崩壊に陥っている隣のクラスの生徒のことに心を痛めています。担任ではなくても、これまで教えた生徒も含まれているからだと言っていましたが、恵まれない家庭環境の子や、その親のフォローもしているのは、Kちゃんの人間的な温かさからだと思います。

結婚の予定についても尋ねてみました。「彼とは別れました。頼りなく思えてしまって。頼りなかった私が、こんなことを言うなんてと思われるかもしれませんが…」
確かに、出会った頃は、Kちゃんは本当に頼りない感じで、性格の良さは保証出来るものの、やんちゃな男の子や、きつい感じの保護者に対応出来るのかと、アンも内心では心配していました。

けれど、付き合っていた相手のことを頼りないと思えるほど強くなったのだと思いますし、沢山のつらいこと、苦しいこと、悔しいことを経験しながら、負けなかったからだと思います。

K子ちゃんが生徒だった頃は、あまり意見を持たない生徒だったので、アンが一方的に話していましたが、今ではKちゃんの話を聞くほうが多くなっています。
一人ひとりの生徒や保護者と真摯に向き合っているKちゃんの話は共感出来きますし、時間を忘れるほど楽しく、また、教えられることも多々あります。

Kちゃんはまだアンを先生と思ってくれているようですが、アンにとっては年の離れた友達、話し相手という感じです。



共通テーマ:学校

家庭塾卒業後の生徒たち(1) [生徒]

不登校の生徒たちにとっては、安心して過ごせる夏休みも終わり、2学期が始まって2週間余り経ちました。
夏休み明けからは学校に行こうと決心し、何とか通えている生徒もいれば、やはりだめだったという生徒もいるかと想像しています。
どちらがいいか、悪いかの問題ではなく、「今それを選んでいる自分」を認めることが大切だと思います。

この夏休み中に、家庭塾を卒業した3人の生徒が訪ねて来てくれて、それぞれの生徒の成長を目の当たりにしました。

1人目は、中学1年の夏休み明けから不登校になり、中学3年の秋から大学受験まで家庭塾に通って来ていたR子ちゃん(「2012年、チャレンジ高校受験を振り返って(3)」、「チャレンジ高校受験から大学合格まで」で紹介)です。

大学に入ってからは初めて会ったのですが、意志が感じられるしっかりした顔つきになっていて、初めて家庭塾に来た時の、生気がなく、おどおどした感じはなくなっていました。

チャレンジ高校では午後の部に通っていたので、授業も午後1時から午後4時半位までと時間も短かったのですが、大学では部活にも入ったので、午前8時位に家を出て、帰宅が8時位になる日もあるといいます。
R子ちゃんにそこまでのエネルギーがあるとは思っていなかったので、感心するしかありませんでした。
勉強もレポートの提出や試験など、高校とは比べものにならないほど大変で、運動系の部活では怒られてばかりとのことでした。自分が一番怒られているとも言っていました。

これまでのチャレンジ高校も、そしてR子ちゃんのご家庭も温室だったと思うので、R子ちゃんにとってはハードルの高い大学生活になっていると思いますが、乗り越えられると思いました。

このようなハードな生活の中で、長期間飲んでいた薬を飲まなくてすむようになったことも、大きな進歩だと思います。
アンはかねてから、R子ちゃんの薬には反対の立場を取っていたのですが、この日、R子ちゃんとお母さんが真っ先に薬の中止を報告してくれました。

また、チャレンジ高校を受験する際に、「受かるとは思うけど、今のままのR子ちゃんだったら、受かっても通えないと思うから、お母さんと一緒に来るのではなく、家庭塾にも1人で来られるようにしましょう」とアンが言った言葉が、R子ちゃんが前に進むきっかけになったと、お母さんが言ってくださいました。

R子ちゃんに、「いつ頃から、小学校や中学時代のいじめのトラウマが薄れてきた?」と尋ねると、「高校3年の時はまだだったけど、4年生になってから大丈夫になってきた」とのことでした。
アンは、R子ちゃんの通っていたチャレンジ高校の文化祭に4年連続で出かけていたのですが、それまでの3回とは異なり、4年目は顔の硬直もなくなり、客にもきちんと対応出来ていて、アンにも笑顔を見せる余裕も出てきていました。
その変化には、ご両親も気づいたようです。

不登校から立ち直るには、不登校だった期間と同じくらい年月がかかると言われていますが、R子ちゃんもそのケースで、チャレンジ高校に入学したからといって一気に解決するものではないように思います。

R子ちゃんの今があるのは、高校に通う過程で、体調が悪くなるほど悩んだり、苦しんだり、または不安にかられたりしながら、その都度、弱い自分と向き合い、小さな挑戦と努力を積み重ねてきたからに違いありません。

R子ちゃんは望んでいないと思いますが、大学の部活ではもっともっと怒られたり、失敗する経験を重ねてほしいと思っています。
いまはまだつらいと思いますが、そのうち慣れてくると思いますし、完璧な自分より、だめな自分も認められるようになることが、将来、社会で生きていくための力にもなると思うからです。



共通テーマ:学校

母の7回忌 [アンのこと]

つい先日、母の7回忌が終わりました。
母の妹弟達のうち、3回忌までは元気だった弟、上の妹(私にとっては叔父と叔母)もすでに亡くなり、総勢13人の身内だけのささやかな法事でした。そんな中で、母の顔も知らない息子のお嫁さんが新たに加わったことに、月日の流れを感じました。
出席者は私達夫婦と娘(娘の夫は欠席)、息子夫婦、上の弟夫婦、下の弟一家に加えて、母とはかなり歳が離れた下の妹とその夫(叔母夫婦)でした。
これまでと変わらず、みんなが仲良くしているのを、母も喜んでいてくれるに違いありません。
それも、生前の母あってこそだと思いました。

私の部屋の勉強机の上には母の写真が置いてあるので、今でも毎日、その写真に向かって語りかけています。それでも、涙を流すことはなくなっていました。
母はもう目の前にはいないけれど、母に対する強い想いがあって、存在しない母と、心の深い場所に棲み続けている母との境界がはっきりしていません。
亡くなっているのに、生きている感じで、私と共に在るという感覚があるのです。

ところが、お寺でお坊さんの読経を聞くうちに、母は向こうの世界にいて、お経をあげてもらう側の人になっているのだと実感した途端に、在りし日の母の姿が次々に思い浮かび、涙ぐみそうになりました。
大人になってからもなお、私と弟達のことをいつも想ってくれて、まじめに一生懸命に生きた母の姿です。

場所を変えて行われた食事の席でも、たまにしか会えない2人の弟、叔母夫婦と、母だけでなく、父の思い出話にも花が咲き、会話の中で父と母が生き返った気がしました。
母を愛し、母のことを懐かしむ人達と、母のことを話せる時間を持てることは、私にとって温かく幸せなひと時です。
それは、まだ私が子どもだった頃の、父や母に守られて生活していた少女時代への郷愁も入っているからかもしれません。

次は13回忌、それまでの年月を、母を見習って、これまで通り、日々の生活を丁寧に積み上げていきたいと思いました。

亡き母に対する思いを言い当てている言葉があります。
詩人の長田弘さんの言葉です。

「死ではなく、その人がじぶんのなかにのこしていったたしかな記憶を、私は信じよう」

「先刻までいた。今はいない。ひとの一生はただそれだけだと思う。ここにいた。もうここにはいない」


共通テーマ:日記・雑感

エンカレッジスクール 都立蒲田高校の学校見学会 [受験・進路]

蒲田高校  ホームページ http://www.kamata-h.metro.tokyo.jp


8月3日、蒲田高校の学校見学会に行って来ました。これまでエンカレッジスクールの存在は知っていたものの、チャレンジ高校とエンカレッジスクールの違いを明確には把握していなかったために、実際に足を運んで確かめたいと思ったからです。
また、チャレンジ高校に不合格になり、エンカレッジスクールに通うことになった生徒から、エンカレッジスクールの方が自分には合っていた、指定校推薦でこの秋にも大学進学が決まるという話を聞き、さらに気持ちが動いたのもその理由です。

ここ最近は私立の通信制高校を中心に見学してきたせいか、平成24年にリニューアルされたという蒲田高校の5階建ての校舎、柔道場や剣道場を備えた体育館、グランド、テニスコート、屋上プール、トレーニング室、さらには菜園まである学校の広さや施設の充実ぶりに、全日制の普通科の高校のイメージが重なりました。
蒲田高校の先生方もごく普通の公立高校の先生という感じでしたが、ピシッとしていて活気もあり、熱心な印象を受けました。
学校見学会に参加した生徒と父兄は、60名~70名程度だったと思いますが、父兄より生徒の数の方が多く、生徒たちはまじめで大人しい感じがしました。
夏休み中の、部活に参加している在校生も見学に来ていた中学生と同じような感じで、ごく自然に挨拶してくれて好感が持てました。

今回のブログは、蒲田高校のホームページに載っている内容にも多少は触れますが、個人面談でアンが質問し、先生に説明していただいた内容を中心に書いていきたいと思います。

・チャレンジ高校とエンカレッジスクールの違いは何ですか?

チャレンジ高校」は主に不登校の生徒を対象にしていますが、「エンカレッジスクール」は、勉強が苦手で、高校で学び直して学力を確実に身につけたい生徒を対象にしています。

・都立高校でも私立の高校でも今は、中学校の成績がオール3以下だと、入れる高校がないという話を聞きますが、その点はどうでしょうか。

オール3を取っていれば推薦の基準に達しています。2が少しあっても大丈夫です。

・不登校の生徒は内申点がないので、合格は難しいですか。

内申がなくても、面接、作文、実技検査で点を取れば合格出来ます。ただ、本校はチャレンジスクールとは異なり、朝8時30分から午後3時過ぎまで、中学と同じ6時間の授業がある全日制の高校なので、合格しても来られなくなる生徒も中にはいます。
不登校だった生徒の割合はおよそ2割程度です。

・入学試験の内容を教えてください。

人物本位の入学試験を行っています。調査書、面接(自己PRを含む)、小論文(課題文を読み、50分で500字程度書く)、実技検査(10分程度の講話を聞き、その内容について自分の考えを述べる)の総合得点で合格を決めます。面接重視で、見た目も大切です。

・科目試験がなくても、試験内容としては難しい気がするのですが、いかがですか。

志願理由などを書く「自己PRカード」は、生徒だけで書くのは難しいので、学校の先生、または保護者などに見てもらうといいです。また、作文についても、試験までに、予想出来るパターンについて練習を重ね、書けるようにしておくとよいです。

・1月の推薦入試、2月の前期募集、3月の後期募集と、試験は3回ありますが、3回とも受けられますか。

はい。受験チャンスは3回あります。ただ、後期試験は倍率が高くなるので、心して臨む必要があります。

・高校入学後の学習はどのように進めているのですか。

中学の復習から始めます。高校の勉強は基礎、基本を中心に、教科書も一番やさしい教科書を使って学習します。
1年生は1時間目、2時間目に数・国・英の30分授業を毎日行い、反復学習で学力をつけていきます。
また、8時30分~8時40分まで朝学習を行い、基礎、基本の定着を図るとともに、学習習慣や生活習慣をつけていきます。
中間、期末テストは実施せずに、学期当初や2か月ごとに確認テストを行い、学力の定着を図るとともに、提出物や日々の授業の取り組みも成績に反映されます。

・進路指導はどのように行っていますか。

充実した指定校推薦のある進学指導とハローワークと連携した就職指導により、進学・就職ともに希望者全員の合格・内定を実現しています。28年度実績は大学21%、短大2%、専門学校28%、就職37%でした。

※勉強以外でも、部活動、地域ボランティア・農業実習などを含む体験授業、宿泊体験研修、学校祭などさまざまな活動が行われている。


アンの感想;

学校見学会の冒頭で、校長先生が高校で学び直して、学力を身につけたい生徒が通って来る高校と言われていたように、これまで勉強が苦手だった生徒が進学する高校としては、最適な学校だと思いました。
この学校で学習しているうちに、わからないところがわかるようになってやる気や自信がつき、中学の時には思ってもみなかったよい成績を取って、指定校推薦で大学に進学する生徒がいる、というのも頷ける話です。
それは、生徒の能力ややる気を考慮せずに、ただやみくもに難しい勉強を強いるのではなく、毎日の朝学習や、1年次の毎日やる30分間の数・国・英の繰り返しの学習、学力の定着を図るために行う確認テストなどが有効に働いていると思ったからです。
上記に書いた、家庭塾に通って来ていた生徒も、とてもまじめな生徒だったので、チャレンジ高校に不合格になって、その時は落ち込みながらも、エンカレッジスクールに入学してから頑張り続けたので、指定校推薦の資格が得られたのだと思います(今年のお正月、各教科のすばらしい成績を記した年賀状を受け取っています)

アンが家庭塾を始める前の家庭教師時代は、不登校ではなく、勉強が極端に苦手な生徒(5教科のテストの合計が百点未満)を見ていたのですが、このタイプの生徒に勉強が出来るようになってもらうためには、毎日の繰り返しの学習がぜひとも必要でした(週に一度の指導では小さな成果しか出せませんでしたが、やる気や学習習慣だけはついたと思います)。

ただ、これを生徒だけでやるとなるとほぼ無理な話なのですが(能力よりやる気の問題が大きいです)、その部分を蒲田高校はサポートしてくれるのですから、心強いです。生徒に自信をつけさせ、生徒それぞれの進路実現を支援する先生方の努力と、生徒の学習や生活への日々の積み重の相乗効果は期待ます。

また、最近は進学実績だけを重視する高校が多い中で、進学だけにこだわらずに就職希望の生徒や、進学希望でも家庭の事情でそれが叶わない生徒への、きめ細かな対応がなされていることも共感できました。

最後に、服装、頭髪などの生活指導やマナーなどは厳しいとのことでしたので、自由を求める生徒や、やる気のない生徒には向かないと思いました。

また、夏休み中は高校受験の大事な時期なので、蒲田高校でも受験対策のサポートをしているといいます。
アンの記事には、不確かな面、またアン独自の意見も入っているので、興味を持たれたら夏休み中に学校見学をお勧めします。8月は10日、17日、24日の午前10時から12時までで、事前の予約が必要です。


※蒲田高校の他に、エンレッジスクールは足立東高校、練馬工業高校、秋留台高校、東村山高校があります。


共通テーマ:学校

不登校、学力不振の学校訪問(5) 科学技術学園高校 [受験・進路]

科学技術学園高校  ホームページ http:/www.kagiko.ed.jp/

東京都世田谷区にある「科学技術学園高校」東京校のオープンスクールに行ってきました。小田急線「成城学園駅」から徒歩12分~15分ほどの、静かな環境の中にありました。
校門から校舎に続くエントランスがしゃれていて、校舎や教室の雰囲気もいいと思いました。
会場は体育館でしたが、そこに入って驚いたのは、参加者の多さでした。公立の小規模校の小学校や中学校の全校生徒を集めたくらい、あるいはそれ以上に感じられ、夏休みに入って間もないこの時期から学校見学を始めた生徒本人や保護者のやる気は、その後の受験にプラスに作用すると思いました。

校長先生の挨拶の後に、スクリーンで学習方法の説明がありました。これまでアンが見学した高校の中で、授業や教科の内容に具体的に触れていたのは、NHK学園高校だけで、チャレンジ高校やその他の学校でもなかったので(科学技術学園高校が今回はオープンスクールだったことも関係あると思いますが)、きちんとした学校という印象を受けました。

(昼間定時制)通学コース

昼間定時制(校舎や校庭が一般の高校より多少狭いため)で通信制という形はとっているものの、通学コースは全日制と変わりはなく、週5日ではなく、週4日登校というところが異なっているくらいとお聞きしました。週4日の登校で、レポートの内容も授業でやるので、レポートも消化しやすいとのことでした。

火曜から金曜までの登校で朝から授業がありますが、午後の4校時と5校時は個別学習に当てられています。個別学習では、個々のレベルに応じて苦手な科目を重点的に学習したり、得意な科目をさらに伸ばしていくなど、ひとり一人の理解のペースに合わせて、オリジナル教材の演習プリントを配布するなど、「わかる授業」を大切にしているといいます。

1年次は、全員がタブレットを使用する参加型授業で、先生が個々の生徒の理解度やつまずきをその都度、確認出来るようになっていることも特徴です。
2年次からは、希望進路に合わせた、「総合選択制」を導入し、カリキュラムを自分で組み立てることが出来ます。

授業風景や部活動はさっと見た程度ですが、生徒達は落ち着いて授業を受けていました。英語の授業に興味があったので、そこで少し立ち止まりましたが、先生がゆっくりと丁寧に話していて、わかりやすい授業だと思いました。
部活については、教室の後ろで見学していると、1人の生徒が自発的にといった感じで説明に来てくれて、その態度に好感が持てました。
部活動や行事もかなり盛んなようです。

募集は男子生徒のみで、中学の成績や出席日数は問わないとのことでした。試験は数学・国語・英語で、ごく基本的な内容だそうです。
初年度納入金は入学金も含めて100万円程度、高等の就学支援金を入れると、それより10万円から30万円程度安くなるようです。
2年次と3年次は60万円前後でした。

なお、通学コースでも後述する通信制の登校コースのスクーリングに参加したり、数学、英語などのeコンテンツを活用して、自宅で学習が出来るそうです。


(アンの感想)

個別面談を受けて、この学校が勉強をやり直したいと思っている生徒に適した高校だということがわかりました。中学時代に不登校だった生徒もいるとのことでしたが、勉強が苦手だった生徒の方が多く、学習サポートに力を入れているとのことでした。学校案内のパンフレットにも、生徒の言葉として、この学校に入学してから勉強の仕方が分かり、意欲が湧いてきたと書いてありました。

先生方も全体的に温かい感じで、チームワークもよく、メリハリがあって、熱心な感じがしました。そんな先生方の力もあってか、生徒も総じて生き生きしているように見えました。
都立チャレンジ高校で一番人気があり、倍率も高い大江戸高校に雰囲気が似ているような気がしました。
また、生徒がみな真面目そうで、礼儀正しかったことも印象に残っています。
アン個人としては、勉強が苦手な生徒がやり直す学校としては、お勧めできる高校だと思いました。
ただ,通学コースについては、週4日、朝から夕方まで通う自信がない生徒や、先生方も生徒達もきっちりしている印象を受けたので、ゆるい感じが好きで、自由にやりたい生徒には向いていないかもしれません。
その場合は、下記の通信制の登校コース、eラーニングコースがオススメです。

(登校コース、eラーニングコース)

上記の週4日通学コースと比較すると、こちらのコースの説明会への参加者は少なく、若干名でした。学習方法は、教科書や学習書などの教材を使って自分でレポートを仕上げて提出し、その他にスクーリングへの出席と、単位認定試験にパスして、卒業に必要な単位を修得していきます。
学習場所も通学コースの生徒が来ない曜日は本校ですが、その他は「成城学園駅」近くの校舎で少人数で学習するそうです。

登校コースには、スクーリングが週1日の「日曜クラス」と、週2日(木曜・土曜)の「平日クラス」がありますが、両クラスとも互いのスクーリングが受講出来るといいます。また、平日クラスには基礎学習授業(月曜)を受けられる「3日コース」もあります。さらに、登校コースでも通学コースのサークル活動や特別活動には参加出来ます。

eラーニングコースは、パソコンやスマートフォンを利用し、自宅でインターネットで講義を受けるのが基本です。講義は24時間いつでも受けることが出来ます。
Eラーニングコースも、登校コースと同様にサークル活動、特別活動に参加出来ます。

募集は男女共にあり、制服はないそうです。入学試験は面接のみで学科試験はなく、面接重視だそうです。中学校からの調査書作文(400字程度)を事前に提出することも必要になります。
学費については、3年間の学費合計が80万円強、就学支援金を入れると、実質合計は46万円程度になるようです。

最後になりますが、科学技術学園高校に興味を持たれた生徒や保護者の方は8月27日(土曜)に2回目のオープンスクールがあり、体験授業や部活動もあるとのことなので、実際に行ってみることをお勧めします。


共通テーマ:学校

不登校、学力不振の学校訪問(4) 東海大学付属望星高校 [受験・進路]

7月初旬、東海大学付属望星高校の第1回目の学校説明会に行ってきました。その日は雨で、夏休み前ということもあり、参加者は少ないのではないかと想像していたのですが、一列に9人ほど座れる普通教室で、後ろの席がわずかに空いているくらいでした。
生徒の数に比べると、保護者の人数の方が多く感じられましたが、両親揃って見えている方もかなりいて、教育熱心な印象を受けました。

先に記事にしたNHK学園高校、立志舎高校と同じく望星高校も通信制の高校ですが、現在のところ、アンは全日制の一般の高校に近いイメージの高校を選んで学校訪問をしています。

学校の所在地は渋谷区富ヶ谷で、新宿、渋谷、下北沢の各駅からそれぞれ15分ほどの距離にあるとのことでしたが、アンは小田急線を利用し、代々木八幡で下車して、それから8分ほど歩いて行きました。
先に紹介した立志舎高校と同様に、校舎が道路際にあるために、入口では学校の雰囲気はわかりませんでしたが、中に入ると、普通教室、図書室、美術室、生物、化学実験室など、普通の高校と何ら変わりはないと思いました。
また、屋上と地下には体育施設があり、そこは運動系の部活でも利用されているようです。部活動も盛んで、野球部など様々な大会にも出場しているようです。

校内にスタジオがありましたが、そのスタジオで、同校の先生方が、オリジナル通信講座を制作しているそうです。タブレットやスマホで見る先生と、実際にスクーリング等で授業を受ける先生が同じというのも、同校の特色だといいます。また、インターネット配信なので、講座は何度でも繰り返し受講出来るそうです。

通信制高校の学習システムはどの高校も同じ(学校に通って授業を受けるスクーリングの回数が月に1~2回から、毎日通うところまで様々ですが)、望星高校を例にして、もう一度書いておきたいと思います。
1. 履修登録(望星高校は、履修する科目は自分で選ぶ)
2. ネットで授業を受ける。または教科書と補助教材だけを使用して自宅で学習する。
3. レポートを作成して、提出する。
4. スクーリングに出席する。
5. 期末試験を受験して、単位を修得する。

望星高校については、以前に通信制高校の合同説明会で話を聞く機会があり、ブログでも紹介していたのですが、今年(2016年度)から毎日通うコースが廃止され、変更になったとホームページに書いてあったので、どのように変更になったのか、理由は何なのか知りたいと思い、足を運びました。

個別面談を受けてわかったことは、スクーリングは月1~2回、水曜日または日曜日に実施され、これは全員参加だといいます。
それ以外に、学校でレポート指導や基礎学習を受けたい生徒は、月曜日から木曜日の午前中はサポート学習、午後は自学自習や生徒会活動、部活動に参加出来るといいます。金曜日は校外行事・校外授業(キャンパス見学会、農業体験、文学散歩や代々木公園散歩、ミュージカル鑑賞他で、これらは単位にもなる)など等に当てられています。
スクーリングへの参加は義務づけられていますが、それ以外の登校については生徒に任されており、毎日でも、週に1日でも2日でも3日でも生徒が自由に選べるそうです。
昨年までの毎日通うコースがなくなったのは、毎日通うことが生徒にとってハードルが高いと判断したからだと想像出来ました。
不登校など様々な状況の生徒に対応出来るように、スクールカウンセラーが常駐し、医師の診断も予約制で受けられるといいます。

2017年度の募集については、男女共学で、新入生は350名(推薦70名、一般280名)、試験内容は推薦、一般ともに作文(400字)と面接です。なお、作文の内容は「自分自身の今後について」だそうです。
学費は1年間で27万円程度、また対象世帯には月額1万円程度の高等学校就学支援金が交付されます。


アンの感想

以前の合同説明会で話を聞いた時もそうでしたが、今回の説明会や個人面談からも、同校は大学進学を目指している生徒にはオススメの学校だと思いました。高校側も進学を視野に入れた生徒や、学習意欲がある生徒を希望しているようです。
東海大学の付属高校というのは強みだと思いますし、事実、通信制高校としては断トツの進学率で、実績も全日制高校と並んでいるようです。説明会場で在校生が経験談を語ってくれましたが、二人共、私立高校からの転校生で、勉強も部活も強いられるのではなく、自分のペースで出来るので、充実した高校生活が送れているとのことでした。また、私立中学からの入学生も多いようです。

アンの個人的な意見になりますが、大学進学を目指すなら、都立チャレンジ高校よりも、望星高校の方がいいように思いました。東海大学は総合大学なので学部も多いし、もちろん、全員が進学出来るわけではありませんが、東海大学、またはその他の大学に進学出来る可能性が大きいと思うからです。
3年で卒業出来る生徒の割合が85パーセントというのも、進学を抜きにしても高い数字だと思いました。

※その他、望星高校について知りたい生徒及び保護者の方は、ホームページ http:/www.bosei.tokai.ed.jp/  または、以前にアンがアップした望星高校の記事を読んでいただければと思います。



共通テーマ:学校